こんにちは、

 

日本で一番ホーセンブースの商品が揃っているK-PROJECT通販サイトの店長です。

 

ゴールドやシルバーなどの貴金属でできたジュエリーを身に着ける場合に

注意しなければならないことの一つに、金属アレルギーがあります。

 

今回は、金属アレルギーの症状と発症メカニズム、それにアレルギーを発症させないための

予防策についてまとめてみました。

 

それでは始めましょう。

 

 

 

金属アレルギーの症状

 

 

金属アレルギーはアレルギー性皮膚炎という接触性皮膚炎の一つです。

 

金属などに接触した部分に痒み、痛み、発熱、発赤、発疹のような症状が表れてきます。

 

かゆみ

 腕時計や指輪などを身につけていて、金属に接する肌にかゆみを覚えます。

 

痛み、発熱

 ピアスをしていますと、耳が熱くなる、痛みを覚えます。

 ピアスの金属成分が耳の穴で溶けていることもあります。

 

発赤

 時計やブレスレットなど、肌がアクセサリーの形になって赤みを帯びたりします。

 

発疹

 金属を身につけている肌に、ぼつぼつと発疹ができます。

 そこからウミが出る場合もあります。

 

 

こうした金属アレルギーは一度発症すると慢性化して、治っても、後でまた発症しやすくなります。

 

結婚指輪など、一生にわたって常に身に着けるようなジュエリーに対してアレルギーを起こして

しまうようだったら大変ですよね。

 

では、どうすれば金属アレルギーを防ぐことができるかを考えてみましょう。

 

そのためには、金属アレルギーはなぜ、どのようにして発症するのかを明らかにする必要があります。

 

金属アレルギーの発症メカニズム

 

金属アレルギーとは、金属が汗などによってイオン化して溶けだし、皮膚のタンパク質と結合して

異種タンパク質になり、それを異物と思った体が防御する免疫反応のことです。

 

このことを、「金属アレルギー反応」と言い、異物への免疫反応を起こしている状態のことです。

 

金属アレルギーが起きる仕組みは以下のようになります。

 

 

1.汗や体液によって、微量の金属が溶け出す

 

2.溶け出しイオン化した金属が体内に入り込む

 

3.イオン化した金属が皮膚のタンパク質と結合して異種タンパク質になる

 

4.体内で異物として認識され抗体が作られる

 

5.再び同じ金属が肌に触れると拒絶反応を起こす

 

6.異物を外に出そうとして、炎症やかぶれを引き起こす

 

 

すなわち、汗や唾液などに金属が溶けて体内に入り、体のタンパク質とくっつくと、

元々体にあったタンパク質とは異なるものなので、体を守るために「有害な物質だ」と過剰に攻撃して、

逆に自身を傷つけるマイナスの症状を引き起こしてしまうのです。

 

従って、金属アレルギーを防ぐためには、上の1から6に至るプロセスの中で、

1のプロセスを排除するようにすればよいことが分かりますね。

 

金属アレルギーになりやすい金属とは?

 

金属アレルギーに不安がある方で、ジュエリー選びに気をつけることは、何よりも「素材」です。

 

素材選びでは、金属アレルギーになりやすい金属となりにくい金属を知ることが重要です。

 

金属アレルギーになりやすい素材として有名なのは「ニッケル・コバルト・パラジウム・クロム・すず・水銀」です。

 

特に注意するのは、パラジウム、ニッケル、銅

 

ニッケル
「ニッケル」は、最も有名なアレルゲンです。身近な製品や硬貨などに多用されている金属です。


パラジウム
結婚指輪を選ぶときに特に注意が必要なのは、「パラジウム」です。なぜなら、「パラジウム」は、

大半のプラチナやゴールドの結婚指輪に使われているからです。

 

また、ニッケルとパラジウムは似た性質を持つため、ニッケルに反応する方はパラジウムにも

アレルギーが出る確率が高いことで知られています。

 


「銅」はニッケルやパラジウムほどではないですが、人によっては金属アレルギーを起こす金属です。

カラーゴールドなどを選ぶ際は注意が必要です。

 

金属アレルギーになりにくい素材

 

金属アレルギーになりにくい金属として、ここでは代表的な貴金属であるプラチナ、金及び銀を

取り上げます。

 

プラチナ

イオン化傾向は低く、それ自体は金属アレルギーにはなりにくい素材です。

 

しかし、たとえプラチナにアレルギーがなくとも、一緒に配合されている金属に注意しなければなりません。

 

例えば、「プラチナ」と謳っていてもパラジウムが数%混ざっていた場合は、

アレルギー反応が出る可能性があります。

 

配合金属と配合率を公開していないお店も多いので、購入を検討する際には

しっかり聞いておくことが大切です。

 

 

ゴールド(金)

ゴールドは、プラチナと同じようにイオン化傾向は低く、金属アレルギーにはなりにくい素材です。

 

しかし、カラーゴールドがトレンドになっている現在では、プラチナ以上に多彩な金属が配合

されているので、さらに注意が必要です。

 

カラーゴールドはブランドごとに色や輝きなどが異なりますが、それは配合による違いが

大きいからです。

 

 

ゴールド自体にアレルギーがなくても、パラジウムや銅などにアレルギーのある方は、

配合を細かくチェックしましょう。

 

 

銀(シルバー)

「銀(シルバー)は金属アレルギーになりやすい」という誤解が広まっていますが、

純銀はアレルギーになりにくい素材です。

 

 

但し、シルバーアクセサリーは硬さや酸化を防ぐために他の金属が混じっている

ことが一般的です。

 

銀自体はプラチナやゴールドと同レベルにアレルギーになりにくいですが、

配合金属のニッケルや銅などによって金属アレルギーの症例が多くなってしまっています

 

 

要するに、プラチナ、ゴールド、それにシルバーは金属アレルギーにはなりにくい金属です。

しかし、安心はできません。配合金属のニッケル、パラジウム、銅などによって

金属アレルギーを発症する可能性は出てきますので、注意が必要です。

 

 

金属アレルギーの予防

 

一度金属アレルギーになると、治らないばかりか、他の金属でもアレルギーを発症する

可能性が高まります。

 

金属アレルギーにならないように、日頃から以下のことを気をつけましょう。

・アクセサリーを選ぶ際は、アレルギーになりにくい素材を選ぶ
・汗をかくような場面では、アクセサリーなどの金属を身につけないようにする
・指輪の汚れをこまめに洗う
・こまめに汗をふく
・虫歯予防をする、口腔内を清潔に保つ

 

 

プラチナ、ゴールド、それにシルバーは金属アレルギーにはなりにくい金属ですが

配合金属によってアレルギーを発症する可能性は出てきますので、注意が必要です。

 

夏場や運動をする時など、汗を大量にかく事が事前に分かっている場合には、

金属アクセサリーを外す等の配慮が必要です(写真では外してないですが・・・)。

 

 

 

金属アクセサリーは、汚れのない状態に保つことは、金属を長持ちさせるだけでなく、

金属アレルギーを予防する上でも重要です。そのやめには、常にから拭きを徹底し、

必要に応じて、ぬるま湯で薄めた中性洗剤で洗浄しましょう。


また、かゆみ等の症状がでた場合には、原因と思われる製品の使用はやめましょう。
その後かゆみがなくなっても、その製品は使用しない方が賢明です。

そして、皮膚科などの専門医を受診し、適切な治療を受ける事が重要です。

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

 

一度金属アレルギーになると、一旦は治っても、後でまた発症しやすくなるので

やっかいですね。

 

プラチナ、金、銀などは金属アレルギーにかかりにくい金属ですが、配合金属次第で

アレルギーが発症する場合があります。従って、ジュエリーを購入する際には、

できるだけ純度の高いものを購入するとともに、配合金属との配合率を調べること

が重要です。

 

汗をかいた場合は、体もジュエリーもこまめに拭くことも重要ですよ。