2019年3月18日(月) 晴 秩父鉄道石原駅からJR北上尾駅 まで
昨年、12月23日から25日までの3日間を掛けて松井田宿から熊谷宿までを歩きました。 今回はその続きの再開です。今回、3日間歩き日本橋にゴールする目標を持っていました。今日は第1日目で深谷宿から鴻巣宿、桶川宿へと歩きました。歩いた市は熊谷市、鴻巣市、北本市、桶川市そして上尾市です。中山道がJR北上尾駅の近くとなったところで、今日の街道歩きを止めました。
スタートは秩父鉄道石原駅で、下車してから八木橋デパートを目指しました。ここはデパートの中を中山道が通過していると言う珍しい場所です。 前回歩いた時にデパートの中を通り抜けましたが、出たところにも中山道の石碑が有ったのですが見落としましたので、それを見たいと思いました。 熊谷市の街中を抜けて高崎線の踏切を渡って進むと荒川の堤防に上がりました。堤防からは浅間山や富士山を目にする事が出来ました。 遠くの山が見える。空気の澄んでいる今の時期だから見えるのでしよう。 堤防から降りてからは県道164号線を歩き続けました。この道、かつては国道17号線だったのだろうと思います。バイパスの17号線が出来て、県道となったのでしよう。沿線に古い建物があり、街道の雰囲気がありました。
割安に乗車できる列車が臨時快速の「ムーンライトながら」です。この列車が運行を開始するのに合わせて街道歩きを開始しました。 今シーズンの「ムーンライトながら」の運行は3月16日から24日までと短い期間でした。 「ムーンライトながら」に乗車するには座席指定券必要で、1ヶ月前の日の10時から発売します。3月16日の指定券が欲しく2月16日の夕方に駅へ買いに行きましたら完売でした。人気が有る列車で、早く売れてしまいます。 それで、2月17日に3月17日の指定券を買い求めました。この時は旅先に居て薮原駅でゲットしました。 1ヶ月後の天候は判りませんのでの指定券も買い求めました。天候によっては18日の出発を考えたのです。でも、17日が晴れの予報であり18日の指定券はキャンセルしました。
秩父鉄道石原駅 ― 石原駅口 ― 八木橋デパート ― 熊谷寺 ― 高城神社 ―
熊谷駅前 ― 第六中仙道踏切 ― 八丁の一里塚跡 ― 元荒川ムサシトミヨ生息地 ―
熊谷堤 ― 旧久下橋記念碑 ― 久下権八地蔵 ― 県道257号線高架下 ― 久下神社
― 熊谷堤 ― 決壊の跡碑 ― 権八延命地蔵堂 ― 榎戸堰公園 ― 榎戸踏切 ―
吹上「間の宿」石碑 ― 吹上神社吹上駅前 ― 妙徳地蔵堂 ― べったら塚古墳 ―
箕田追分案内板 ― 追分地蔵堂 ― 氷川八幡神社 ― 箕田観音堂 ― 第三中仙道踏切
― 鴻神社 ― 鴻巣駅前 ― 鴻巣宿本陣跡 ― 勝願寺 ― ひなの里 ― 浅間神社
― 北本駅前 ― 天神社 ― 多聞寺 ― 北本宿石碑 ― 圏央道 国道468号線 ―
桶川宿碑 ― 木戸跡碑 ― 市神社跡標柱 ― 桶川宿碑・案内板 ― 桶川宿宿場館 ―
武村旅館 ― 木戸跡碑 ― JR北上尾駅
国道17号線の石原駅入口からJR北上尾駅まで歩きました。
JR岐阜駅
JR岐阜駅です。
左は列車の時刻表示です。
右はムーンライトながらが入線してきました。
今回、使用した切符です。
青春18キップの日付スタンプは車掌が検札に来た時に押してくれました。
青春18キップ1枚分が2,370円 。座席指定や乗車券。
合わせて4,830円で東京まで行けます。
(23:01)
この列車は185系と言う古いタイプの車両で運行しています。
かつては東京と伊豆を結んでいた花形特急で、「踊り子」として走っていました。
特急として運行していた頃は、シートの頭が当たる部分にカバーが有りましたが、今は無くなっています。
車内は暗くなりません。
医者から貰った睡眠導入剤を服用し、アイマスクを掛けて寝ました。
横浜だというアナウンスが入るまでグッスリ眠れました。
(05:06)
東京駅に着きました。
男性が、この列車に乗車した記念に行く先表示を撮影していました。
JR上野駅
(05:33)
京浜東北線で上野駅に来ました。
上野駅からは高崎線に乗ります。
JR熊谷駅
(06:50)
熊谷駅に着きました。
朝食がわりに、ソバを食べます。
秩父鉄道熊谷駅
(07:17)
秩父鉄道で石原駅へ向かいます。
列車の発車時刻が7時17分で、発車ギリギリに間に合いました。
八木橋デパート
(07:50)
中山道歩きとしては、前回歩いたコースで国道の石原駅口から再開しました。
前回、中山道を歩いた時、このデパートの中を歩きました。
中山道がこのデパートの中を通っているのです。
北側に中山道の石碑が立っていますが、西側の石碑は見ていませんでした。
それで、見たいと思い、ここへ来しました。
八木橋デパートに向かうのなら、秩父鉄道に乗ってみようと思い、短い区間を乗車しました。
熊谷寺
熊谷寺です。
前回、歩いた時、こちらへも寄っていませんでしたので、この寺にも寄りました。
(08:07)
JR熊谷駅の正面です。
第六中仙道踏切り
第六中仙道踏切です。
踏切へ来た時、特急列車が通過して行きました。
そして、タンク車の貨物が通過して行きます。
京浜の製油所から新潟へでも運ぶのだろうか。
(08:28)
熊谷市の曙町辺りを歩きます。
曲がった道に街道らしさを感じます。
絶滅種のムサシトミヨ。
捕獲しないようにと言う看板が有ります。
下流側はネットが掛かっていました。
(08:44)
堤防に登る坂道です。
この先が熊谷堤防となります。
堤防に登って歩き始めました。
振返ると冠雪の浅間山が見えます。
中山道は、アノ浅間山の麓を通ります。
江戸時代の旅人たち。浅間山を目指して歩いたのでしょう。
(09:09)
堤防から下りてきました。
久下地区です。
民家の塀から出ている松が見えます。
街道沿いの松で好い形をしています。
熊谷堤防
(09:25)
再び堤防に上がりました。
散歩する人。ランニングの人。自転車の人。
思い思いの人々。
堤防上を行き交います。
今日のKオジサンの後ろ姿です。
熊谷堤防を歩いています。
堤防上で左後ろを振返りました。
特徴的な形の山が日光の男体山だと思います。
その左。雪山は尾瀬の燧ケ岳や至仏山ではなかろうか。
遠くの山々が見える。
空気が澄んだ今の時期だから見える景色でしょう。
決壊の跡碑
(09:43)
決壊の地で石碑が設置して有ります。
この横には昭和22年のカスリン台風の時、決壊したと解説板が設置して有りました。
こちらは荒川の西方です。
白い富士山が見えます。
(10:00)
中山道は、ここから左下へ下りて行きます。
このような、手作りの表示がありがたいです。
権八延命地蔵
堤防の下。
「物言い地蔵」が祀られています。
説明板に平井権八と紹介されていますが、歌舞伎の世界では白井権八の物語として取上げられています。
吹上駅の近くへ来ました。
県道307号線が高架となっていて、その下に石碑と解説板が設置して有ります。
解説板です。
吹上は鴻巣宿と熊谷宿との間のに有り、「間の宿」でした。
間の宿としての吹上宿の石柱が立っていました。
両側に進む道が示されています。
右は吹上から見える富士です。
左は実際に見える富士。
浮世絵で取り上げられています。
今のように家の無い時代で、富士山が良く見えたのでしょう。
電柱に貼られた→印。
良く分かり、助かりました。
(10:28)
鴻巣市前砂に設置してあった石碑。
箕田追分の交差点に設置してあった解説板。
解説板の箕田源氏ゆかりの地。
拡大して。
氷川八幡神社
(11:38)
鴻巣市箕田地内の氷川八幡神社です。
広い境内。
大きな木が有ります。
民家でミモザが咲いていました。
今が盛りです。
(12:50)
鴻巣市の加美町に入ってきました。
進む方向を示し、隣接する宿場までの距離を現しています。
中山道の本を持って女性が歩いていまして、街道歩きですか?と声を掛けました。
列車で来ては、少しづつ街道歩きをやっていると話しました。
そして、横川辺りまでを歩きたいと言っていました。
鴻神社
(13:05)
鴻神社へ来ました。
「お願いたまご」を納める場所が設けてありました。
願を掛ける。
絵馬ではなく、このような玉子は珍しいです。
鴻巣宿の解説版です。
鴻巣は人形作りが盛んなところです。
町名に人形町があり、解説しています。
ひなの里
(13:43)
鴻巣市産業観光館です。
ひなの里に寄ります。
産業観光館の館内に入りました。
雛人形が展示して有ります。
ひな人形の頭(カシラ)の制作行程を解説しています。
鴻巣宿に入ってきて最初に目に留まった町名が加美町でした。
そして、雷電町などがありました。
この、ひなの里がある場所は人形と言う地区で人形1丁目とか2丁目となっています。
町名変更で昔の町名が無くなって行きましたが、このような表示板が貼ってありました。
現在の住居表示とかつての町名の板です。
このように両方の表示がしてあると、の名がかつては、どのような町名だったのか判ります。
行政が住居表示を整備する。
そして、かつての町名を表す。
旧町名を大切にしている表れではなかろうか。
(14:58)
さいたま市の方向から男性が歩いて来ました。
街道歩きをやっているが、かつては山登りで秩父の山に登っていたとか。
「七峰縦走」で規定の時間内にゴールすると、この帽子が貰えたと話しました。
「七峰縦走」を検索してみました。
http://tabi.tobu.co.jp/playing/hiking/events/nanamine/
標高300mから800mの7山を縦走するもので、距離はマラソンと同じ42.195キロでした。
7山を縦走する大会が有るわけですが、競争ではなく、自分の脚力を確認すると言うモノでした。
今年1月に募集開始して、既に締切りになっていました。
なお、大会は4月21日に実施されます。
平地でも42.195キロを歩くのは、大変な事です。
1,000メートルに達しない山でも、コレだけの距離を歩くとなると・・・・・。
この帽子を撮影させてくれた彼は外反母趾で足を傷め参加できなくなったと語りました。
北本駅の前を通過します。
中山道北本宿の石柱が見えます。
この北本宿。
鴻巣宿と桶川宿の間に位置し、「間の宿」なのでしょう。
石柱の横には北本の歴史の解説板が設置して有りました。
ヒガンザクラか河津桜か。
満開となっています。
圏央道 国道468号線
圏央道の上が渡道橋になっています。
渡道橋の上から眺めました。
この先。
桶川加納インターが有ります。
(15:46)
渡道橋を降りてきたところで女性2人組と出合いました。
日本橋から歩いて来たとか。(間違っていましたらお許しください。)
この時間に、ここまで歩いて来たなら、相当な健脚家です。
(16:01)
これから桶川市に入ります。
この道路。。
バイパスが完成するまでは国道17号でした。
今は埼玉県道164号線です。
桶川宿の案内板が設置して有りました。
桶川宿宿場館
(16:21)
宿場館へ来ましたが、月曜日で休館なのか閉まっていました。
右はガラス越しに館内を覗きました。
表のガラス戸に貼られていた浮世絵です。
埼玉県内の宿場を紹介しています。
文化財に指定されている矢部家住宅です。
道路越しに見えました。
統一地方選挙を控え、選挙事務所となっています。
(16:36)
ここから上尾市となります。
JR北上尾駅
県道164号線から右に折れ、北上尾駅へ来ました。
ここで、今日のウオークを終わりにしました。
そして、この駅から大宮駅へ向かいます。
列車に乗車する前。
本日の歩行歩数です。
9時間余りで35キロを歩きました。
大宮駅に着いた後、ホテルに向かいます。
(17:21)
さいたま市大宮区仲町の「パークプラザ大宮」へ来ました。
ここはカプセルホテルです。
カプセルホテルに泊まるのは初めてです。
下段と上段で利用金が異なりました。
出入りがし易い下段を選びました。
焼鳥日高
夕食は外へ出ました。
立ち飲みの焼鳥日高です。
この店は昨年の12月にも訪れました。
もつ煮込み、ねぎまとシロタレ。
生キャベツにポテトサラダ。
そして生ビールに生冷酒です。
とても安価です。
呑んだ後は、蕎麦で〆にしました。
日高の前のアーケードの通りです。
ホテルに戻ります。
今日、見かけた花です。
左の上。あんず3姉妹の木と書いてありましたので、あんずの花なのでしょう。右はジンチョウゲ。馥郁とした香を放っていました。
下の左はツバキ。右は何サクラなのだろう。分からないのですが、サクラには間違いないと思います。
何れも歩き始め。石原地内で見かけました。
感想
今日は夜行列車で熊谷駅に着き、その後中山道を歩き始めました。
後半は県道164号線を歩きましたが、その前は荒川の熊谷堤防を歩きました。堤防から見えた浅間山、男体山や富士山。このように遠くの山々が臨めたのも今の時期、空気が澄んで居るから見ることが出来ました。堤防を歩いて山々が臨めたのが良かったです。
目にした花々。春が始っている。そんな印象を持ちました。
歩行距離にして35キロ。歩きました。コレだけ歩いても、脚の筋肉は何とも有りません。かつては足の裏が痛くなったのですが、今は痛くなりません。それだけ足の裏が丈夫になったのでしょう。
今日の経費
岐阜駅から豊橋駅 乗車券 1,940円
青春18キップ1枚分 2,370円
ムーンライトながら座席指定券 520円
蕎麦 290円
秩父鉄道熊谷駅から石原駅 170円
海苔弁当 468円
アイス、パン等 290円
100均 216円
ひなの里土産 1,040円
ドンキホーテ 1,503円
焼鳥日高 1,630円
蕎麦 300円
カプセルホテル(ポイント使用) 2,912円
合計 13,649円