昔から親交のある女優さん 菜葉菜。飲みにいったりお花見したり、誉めあったりする仲である。
スクリーンやテレビでみる彼女は、いつもお酒を酌み交わす彼女とは違ってて、全くの別人に見える。役者さんならそうかもしれないけど、なかなかそうはいかない。僕もいつもそれと格闘して負けてしまってる。
でも、彼女はそれを難なくこなす。難なくこなしてるように見えるのは、相当な努力をして己を無くして、その役の人物を想像して作り込んでるからだと思う。そんな彼女の出演映画を観てきた。

『赤い雪』
この映画には、僕が役者を志すきっかけとも言っていいくらいの俳優 永瀬正敏さんも出演している。仲良しと敬愛する方の共演は、絶対使命感をもって観に行った。

その中の彼女もまた別人だった。

とてつもなく辛かった、苦しかったに違いない役だろう。それを難なくではなく、必死に命削りながら演じていた。
だからこそ、観客にリアルに伝えてくれる。そして考えさせてくれる。
本当に、菜葉菜という役者は恐ろしく素晴らしいと思った。
気になった方はぜひ。