耳をすませば | 君に会えてよかった。

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タナカーによるドラマ・映画紹介ブログ
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★ 自己責任で

 

 

 

2022年10月14日公開。

平川雄一朗監督作品。

 

月島雫(安原琉那)は読書好きの中学生で、いつも借りようとする本の図書貸出カード書かれている天沢聖司(中川翼)という人物が気になっていた。

やがてお互いに惹かれ合うようになるが、聖司はチェロ奏者になるという夢を叶えるためイタリアに渡る。

それから10年後の1998年、雫(清野菜名)は児童書の編集者として働く一方、物語を書くという夢を追い続けていたが、どちらも思うようにいかず、遠距離恋愛が続いていた聖司(松坂桃李)に会いに行くが・・・。

 

聖司の夢は、柊あおいさんの原作漫画では画家、アニメーション(ジブリ)映画ではヴァイオリン製作家、そしてこの実写映画ではチェロ奏者。

この変更は桃李さんがチェロを担いでいたらカッコイイだろうからとのこと。その点は大成功だと思います。

しかし、その変更によってイタリア行きに必然性が無くなってしまいました。

普通に考えて、日本の音楽高校に通ってコンクールでバンバン優勝して世界に羽ばたけばいいんじゃね!?

そもそも10年の遠距離恋愛設定に無理があるのに・・・。

 

それに対してリアルだったのは出版社の部長・堀内役の音尾琢真さん。そのパワハラっぷりは堂に入っています。

 

また、田中圭さんはポワワンとしていて全くイケてなくて、自信なさげだけどこだわりがあり、優しいけれど厳しさもある童話作家・園村真琴役で、出番は少ないながらキーマンとなっています。

ビジュアル重視ではなく芝居の上手さを堪能したいタナカーには必見です!!

 

雫役の安原琉那さんと清野菜名さん、聖司役の中川翼さんと松坂桃李さん、杉村竜也役の荒木飛羽さんと山田裕貴さんは、いずれも中学時代と成長後で全く違和感がない素晴らしいキャスティングだと思いました。

 

私はもともとアニメ版の雫のキャラクターが苦手なのですが、安原さんの再現度が素晴らしく、ゆえにウザかったです(褒めています)。

また、成長後もそのウザさを残している清野さんが良かったです。

ちなみに安原さんは『ブラッシュアップライフ』で中高生時代の近藤麻美を演じていた子です。

 

コロナ禍で撮影が延期されつつも公開された事実には素直に感動しました。

 

 

★★★★★ 何でBlu-rayとDVDのセット販売しかないの?むかっ