2020年9月11日~10月16日放送。
池袋署の刑事課強行犯係に配属されたキャリアの新米刑事・神崎隆一(山田涼介)の初任務は、無断欠勤している相棒となる黒木賢司(田中圭)を探しだすことだった。
神崎が最初に向かった先は、黒木と一緒にいるのを最後に目撃されたガールズバー店員(関水渚)の住むマンション。
しかし、彼女は不在で、マンション前には急ブレーキのタイヤ痕があり、植え込みには血の付いた黒木の警察手帳が落ちていた!
コメディータッチの1話完結の事件を横軸に、実は神崎と黒木は異母兄弟であるというシリアスな展開の縦軸があります。
縦軸のカギとなるのは、2人の父である神崎賢造(椎名桔平)
正直、本格的な推理物を見たい人には不向きだと思います。
しかし、このドラマのキャッチコピーは「助け合うから、人間だろ。」
犯人には犯人なりの事情があり、「罪を憎んで人を憎まず」が貫かれていて、見終わった後に温かい気持ちになれるドラマでした。
正義感が強い役は、ともすればウザくなりがちですが、涼ちゃんが演じた神崎の濁りのない真っ直ぐな目には説得力があり、愛おしさを感じました。
何がいいって、決して独善的ではないところ。
間違いに気づいた時は素直に謝れる、とても気持ちのいい正義感の持ち主でした。
そして、このドラマの最大の魅力は、神崎と黒木とともに、末永光一(八嶋智人)、木村ともこ(江口のりこ)、諸星一朗(ジェシー)が作り出す強行犯係のチーム感。
演技巧者が揃っていて、とにかくテンポがいい
振り回される役ならお手の物の圭くんが演じる黒木は、珍しく振り回す側で、しかもはまり役。
とにかく、まあ観てくださいな!
「髭がほとんど生えない」とか「ボートレース」とか「雪若丸」とかの小ネタもタナカー的にはたまりません。
円盤にはジェシー(SixTONES)と江口さん出演のParaviオリジナルストーリー『キワドくなりたい男』全話も収録されており、これがまた想像以上におもしろかった!
★★★★★ 涼ちゃんは圭ちゃんのボケにすべて突っ込む稀有な人。