2019年7月13日~9月28日まで放送。
福澤徹三さんの同名小説を、内田英治さんの脚本・監督によってテレビドラマ化された作品。
広告代理店に勤める狛江光雄(ムロツヨシ)は、上司・高峰博之(相島一之)の不興を買い、閉鎖寸前の支店に飛ばされる。
赴任早々、狛江が業者の見直しで印刷会社を経営する土沼昭吉(笹野高史)に取引中止を申し渡したところ、恨みを買ってしまい、最後に発注したドラゴンファイナンスのチラシの電話番号を故意に誤植されてしまう。
ドラゴンファイナンスは竜崎組のフロント企業で、誤植の電話番号は対立する岩切組のケツ持ちする店のものだったため、狛江は竜崎組長・竜崎剣司(田中圭)と岩切組組長・岩切猛(古田新太)の双方から賠償金を請求されてしまう。
さらに狛江は一方的に岩切の舎弟にされてしまい・・・。
これだけ芸達者が揃っていると、何の不安もなく観ることができます。
竜崎は、大声を出さずとも、眼光鋭く、爬虫類のような執着と冷酷さを思わせ、ひとたび怒らせたらいかばかりかと底知れぬ恐怖を感じさせます。
そして、何より良かったのは、内田さんが1人で脚本を書き、監督をしていたので、物語に無駄がなく、一貫性があったことです。
物語の流れの中に溶け込んでいるエピソードが、後に生かされ結び付いていくので、尻上がりにどんどんおもしろさが加速していきます。
また、桜井勇一(毎熊克哉)をはじめ、岩切組の組員にどんどん愛着が湧いてくること請け合いです。
阿佐ヶ谷姉妹の美しいハーモニーもさることながら、失恋した柳直樹(渡辺大知)の胸が張り裂けそうな『初恋』は必聴です。
特典映像のスピンオフ「Iターン番外編/犬たちの午後」は、本編と同じ作りで柳がカメラに向かって話し始めます。
犬の「昌三」と「コニー」の名前の由来も分かり、予想以上のおもしろさでした。
メイキング&インタビューでの圭くんの話から、いかにタイトなスケジュールで撮影が行われたかを知ることができます。
★★★★★ 竜崎が圭くんだと気づかず観ていた人もいるらしい(笑)
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