明日も我が身であって

どの時点(心臓死or脳死)で臓器提供する(Yes or No)

を考えるか決して他人事ではない。

 

映画「人魚の眠る家」は、冒頭からボール遊びしていた小学生たちが人魚の門扉の家にボールを拾うのに庭へ入っていくとそこには、延命措置を施された少女がいた・・・それまで幸せを絵に描いたような家庭でも離婚寸前で娘の受験までは、夫婦(西島秀俊&篠原涼子)でいる約束だった。妹の子と姉弟3人で祖母に連れられてプールへ行った先で不幸が訪れる。長女が溺れて脳死状態に。最初は、家族が揃ってお別れして臓器提供する運びだったが手を握ると痙攣!?握り返す反応があって取り止める。夫(西島秀俊)は、機器メーカーを経営し最新医療にも精通し妻は、自宅療養を施すようにした。これまででまだ4分の1程度。彼女が元気だった頃を挟みながら展開していくのかと思うと気が重い。

 

さらに夫の会社で開発したプログラムを試し娘が動き様変わりする様子が妻には、まるで生きてるかのようで・・・僅かな希望を信じていくしかない中でそのプログラムを実行する彼(坂口健太郎)を第2の父親と言い出すくらい信頼して彼もプライヴェートを削いでまで没入してしまう。ようやく半分まで来た。そんな事態を心配して恋人(川栄李奈)が西島に会いに来る。会社でも私物化だと言って苦言を呈す重役たち。創業者の父(田中泯)からも超えてはいけない一線を越えてしまったと諭される。義母からも妻の見世物のように連れ出す行動を嘆く。月日が経つと身内でも違和感が生まれれてくる。そしてとうとう衝突が生まれて警察沙汰へ・・・

 

(未成年の)臓器移植の問題が根幹にあるけれどそこにあるのは、家族ドラマである。