二度目の告知を受け帰宅後、父は
「残りの人生楽しく生きなあかんなぁ」
と言いました。
胸が締めつけられました。
父はあとどれくらい生きられるんやろう…
不安でいっぱいでした。

「抗がん剤……やる?」
と聞くと
「お金もかかるしなぁ…」
と少し悩んでる様子でした。
そう、抗がん剤治療はとても高額です。
保険にも入っておらず、退職して無収入になった父。
お金の問題は深刻でした。

私はそれ以上は何も言えませんでした。
あとは父の好きなように…。
悔いのないように生きてほしい、という思いでいっぱいでした。

その夜は実家で鍋をしました。
こんなに味のしなかった鍋は初めてでした。



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