2017年8月2日(木)国防部報道官・任国強がインド国境警備隊の不法な越境による中国領への進入につき、談話を発表 ※仮訳
<http://www.mod.gov.cn/info/2017-08/03/content_4788200.htm>

 8月2日、中国外交部は『インド国境警備隊が中印国境シッキム区域を越境して中国領に進入した事実と中国の立場』との文書を公表した。6月18日、インド国境警備隊が不法な越境により中国領内へ進入し、中国側の道路建設活動を妨害した。現在に至るまで、なおもインド側国境警備隊の人員と機械が中国領内に不法に滞在・滞留している。インド側の行為は、中国の主権と領土完全性を深刻に侵犯するもので、(また、)1890年のシッキム条約に違反し、国連憲章に違反するものであり、国際法の基本原則と国際関係の基本準則を乱暴に踏み躙るものであることから、その性質は非常に深刻である。

 事件発生以来、中国は最大限の善意に基づき、外交チャンネルを通じて目下の事態を解決しようと努力してきた。中国軍は、両国関係の維持という大局と地域の平和・安定という観点から、一貫して高度な自制を保持してきた。しかし、善意は決して原則ではなく、また、自制も底なしではない。インド側は、時が過ぎ去るのを待とうという幻想を打ち消すべきである。いかなる国家も、中国軍が平和を守る責務に対する信心と能力を侮るべきではなく、中国軍が国家の主権・安全・発展していくための利益を維持するための決意及び意思を侮るべきではない。中国軍は、自国の領土主権及び安全の利益を断固として守る。

 我々は、越境した国境警備隊を国境線のインド側へと直ちに撤退させ、今回の事件を速やかに適切に解決し、両国国境地域の平和と安寧を回復するよう、インド側に強く要求する。