怪談 牡丹燈籠
夕べ観た『怪談 牡丹燈篭』、すごく面白かったです
舞台の内容は怖さよりも切ない感じで、役者さん達の演技が素晴らしかった
そして、浪人役の瑛太はスラリとして思ったよりも背が高かったのである......(なんだこの感想)
あえて何が怖かったかって言うと、幽霊よりも欲に駆られた生身の人間が一番怖いのね、という。
これはそんな感じの舞台です。
開演前から場内には”ゴ~ン・・・”というお寺の鐘の音がずっと響いてまして、あれも何気に怖かった、、、
しかも、夜、水辺で一斉に蛙が鳴いてるような鳴き声も聞こえてて、
開演前から恐怖の演出が...
妄想族の私は、『無風の夏の夜、じっとりとまとわりつく湿気た空気を肌に感じつつ漆黒の沼に佇む自分』を想像してしまうのでした…
そういえば、開演を知らせるベルもお寺の鐘の音で、、、
牡丹燈篭って、殺されて幽霊となったお露が、毎夜愛する新三郎の家に通い逢瀬を重ね、
その後、新三郎がとり殺されるくらいまでしか内容を記憶してなかったんですが、
舞台では、お露と新三郎に関わる周辺人物達の、その後の話がメインだったので、
悲劇の後にはこんな愛憎劇があったのかと、色々と新鮮な気持ちで観ました。
幽霊の演出もなかなか凝っておりました。