Ballad Box soloist 2023

2023.2.27

@心斎橋 Music Club JANUS

 

 

 

 

 

田澤くんの弾き語りライブに行ってきました。

 

 

 

 

 

この会場には初めて来たけど、

ステージの雰囲気がとてもよかった。

インテリアや佇まいが素敵。

アンティーク調のスタンドライトと

ソファーとサイドテーブルが設置された、

弾き語りのためのスペース。

それがとてもおしゃれだと思った。

センスいいなぁ。

勝手に写真を撮ってもいいのかしら。

待ち受け画面にしたいなぁ。

でもこういったところで断りを入れて

写真を撮ったことがない。

迷っている間に開演になってしまった。

 

 

 

この日はとても近くで見れた。

走ったらメイクが全部落ちたんだけど、

マスクしてるからいいか。

骸骨v{*家に置いてきた

 

 

 

 

 

キラキラ   月  音符  月  キラキラ  月  音符



 

 

 

『セセラキ』から始まる美しい世界だった。

 

 

 

『セセラキ』ってなんだろう?と

ずっと思っていた。

せせらぎとは浅瀬を流れる清流の音、

もしくはそういった場所のこと。

古くはせせらき、せぜらきとも言った。

そのまま受け取ってよかったのね。

 

「水が流れるイメージで作ったと

よく話すんですけど」

 

と言っていた。

 そんな気持ちになれたらいいと思って

書いたのだったか。

 

こんなにも澄んだ綺麗な歌なのに、

歌詞の中に【武器】という

物騒なワードが現れることが

気になっていた。

 

タイトルを【せせらぎ】と濁らせないのは、

楽曲自体に濁りを持たせないため?

歌詞では

『せせらぎ みたいな この約300秒に』

と濁音で歌うのに対し、

タイトルは古語で【セセラキ】と

清音で表記する。

 

それは【願い】と解釈していいのかな。

澄んだままでいられたら

武器は必要ないから。

場-06394e1a60d3c506fd5d83094aa592ed4729.gif

 

 

『「#12」』を初めて生で聴いたのは

ここでだった。

しろねこさんびっくり

 

あっ・・・と思った。

一度も聴けたことがなかった。

あまりに聴けなかったので、

ライブで演奏するのは

好きじゃないのだと思っていた。

あくまで作品であって、

ステージで再現するには深すぎるというのか

綺麗すぎるというのか。

だから、

 

・・・うわ・・・

・・・やるんだ・・・

やっと聴けた・・・・・・・・・

 

という感動でいっぱいだった。

わたしはこの曲で田澤くんの世界に

嵌まったのだった。

片福面と一緒月かっこ左

 

 

 

『カナリア』のイントロはやはり

スパニッシュというか、

ちょっとテイストを変えてくるのね。

異色だ。そして全体的に熱い。

熱を持っている。

 

 

 

この日は一つの仕事を終わらせて

来阪されたそうで、

晴れやかな気持ちでライブが

できていると話される。

「この時間を楽しみにして来ました」

と。そして、

 

「ここにいる田澤er(タザワー)の皆さんは」

 

と言ったのが予想外のことだったので、

しばらく固まった。

その言葉は知っているけれど、

知らない人がいるといけないので

一応説明してくれる。

 

「ここにいるのはタザワー・・・、

『田澤』に『er』と書く・・・」 

 

と、照れたようにそう言う。

 

 

田澤erとは、

田澤くんを支持する人のことで、

なかでも熱心な層のことを指すのだと

認識していた。

彼が自分のファンの人たちのことを

そう呼ぶのをおそらく初めて聞いたのと、

わたしもその中に含まれる

という事実に驚いた。

田澤erは自己申告制のように

感じていたのだけど、ここにいる時点で

わたしも田澤erなんだな・・・

片福面と一緒 思考整理中

 

確かにこの日の演者は田澤くん一人で、

ここには彼の歌を聴きたい人しかいない。

そっか・・・

わたしは他所から来たという意識が

強かったのだけど、

そういうの関係なかったみたい。

スポンジケーキ 矢印スポンジケーキ・切 矢印スポンジケーキ・デコ 矢印スポンジケーキ・クリーム付 矢印スポンジケーキ・イチゴ乗せ

片福面と一緒

そんなわけで田澤er入り

 

 

 

「楽しんでますか?」と聞いて拍手が湧いたら、

あとから「人生を」と付け足した。

「人生楽しんでますか?」と再度聞き、

拍手で反応を伺う。

わたしは非常に悩んだけれど、

毎日ラッコの動画を見て楽しめてるし…と思い

『楽しんでる』に拍手をした。 

 

 

↑わたしが撮影した鳥羽水族館のラッコのメイちゃん♡

 

 

その問いに与えられた選択肢は3つで、

多数が『楽しんでる』に拍手をしていた。

『そこそこ楽しんでる』人は少数。

 

「『つまらない』は一人?

拍手してない人は何なんでしょうね?」

 

と言って客席を眺めていた。

そういうところもちゃんと見てる人。

 

とはいえほとんどの人が人生を楽しんでいる。

「みんなすごいな」と感想を述べた。

苦しむことだって、裏を返せば

人生を楽しんでいるのだろう。

苦しかったことはもう思い出せない。

場-e65d7215a5e742aa9394776b63eda745041d.gifa-091846b6147ac74be6497790cc6e0da5.gif場-2870ae780d84ccb86805b158b9b5f47c7c93.gifa-9e315f804f3f0247ff862deb88871166.gif場-a31aeae980fc442b04c63f05c8d123733a9d.gif

 

 

 

『新月の心』は ヒリヒリした。

ギターの弾き方も、引き裂くような

冷たい鋭さで弦が切れそうな。

しばらく胸が痛んだ。

 誰にもわかってもらえなくていい、

と思って書いた曲だそう。 

でも意外と「刺さりました」

と言ってもらえたのだと言っていた。 

ソロ名義で初めてシングルで出した曲 。

場-d2b7c93a80584df33b7b938a65ae57e4c205.gif♪ ♪+kira* キラキラ

 

 

 

「よくないなと思ったことがあって・・・」

 

と話しだしたので耳を傾ける。

 

「僕、今日、電車で来たんですね」

 

田澤くんの電車トークが好きな人は

多いようで、

そう言った途端にあちらこちらから

クスクスと笑い声がする。

 

 

ちょっと怒り気味に

シェパード「なんで笑うんですか?」って

真面目に聞いている田澤くん。

 

 

田澤くんは、

電車で非常識な乗客に遭遇する確率が

とても高いようで、よく立腹されていた。

でもその話がめっちゃ面白い。

いつも笑わせてくれる。

わたしも人が嫌で

電車に乗るのが大嫌いだったのだけど、

彼のおかげで苦じゃなくなったaya

 

 

この日は山手線に乗っていたら、

キャピキャピの女子2人組が

カメラで撮りだしたそう。

 

シェパードムッ

(公共の場!)と思いながらも、

それほど苛々とはしてなかったそうで

ちょっとほっとして続きを聴く。

 

東京駅で降りて

階段を降りようとしたら

肩を叩かれた。

 

振り向いたらさっきの二人が

Onitsuka Tigerのチャームを

手渡してくれた。

それはボールチェーンタイプだったので

外れやすくて、鞄から

落ちたのに気がつかなかった。

 

そして二人は降りる駅じゃなかった。

お礼を言って別れた後、

またホームで電車を待つのを見たから。

なのに降りて届けてくれたなんて、

親切な人たちだね。

 

 

 

「もう一つあるんです」

 

そう言うとやはりクスクスと笑いが起こり、

 

シェパード

「だからなんで笑うんですか??」

と問う姿あり。

 

 

今度は新幹線に乗っていて見た光景。

 

シェパードムッ

隣の座席に荷物を置いてたおっさん、

と言って自分の頬を引っ叩く。

口が悪いと。

おっちゃんと言い直す。

おっちゃんが目に入ったそう。

そこに大概荷物の多いおばはん、と言って

また頬を引っ叩いて言い直す。

おばちゃんと。

 

横着してて印象が悪かったのに、

おっちゃんはそのおばちゃんの大荷物を

荷棚に載せてあげてたんだって。

新大阪行きの新幹線だから、京都を過ぎたら

新大阪に止まるしかないのに、

どこで降りるかを聞いて

降りる時にはまた荷物を

下ろしてあげてたんだって。

 

この二つのできごとから、

一場面だけを見てその人を

判断したことを反省してた。

 

これで浄化されたのかな?

 

「またこの癖が出てきてたら言って。

みんなの前では綺麗でいたいので」

 

と言っていたので。

ふたば一輪挿しsei豆しば豆しば豆しばhana.葉ハーブ

 

 

 

『恋の彼方に』と『赤い大きな月の夜』

を歌った後には、

聴き比べと曲解説をされた。

両者は似たコード進行を用い、

ストロークはそれぞれの時を

刻むような弾き方にして、

双方共通の時間を

表現しているのだという。

 

 

「曲の後にやられてもな。

でもやり始めたから聞いて。

次の田澤ソロに来た時の

お楽しみにして」

 

 

そして、

恋愛をしている時に感じる

違和感に触れ、

縫い針ほどのものがいつしか

雪玉のように

膨れ上がるリアルを語った。

もみのきふたばジョウロクローバーもみのき

 

 

あと、田澤くんは

移動中にブーツは履かないと言っていた。

有事の際にも走れるように、

スニーカーなのだそうだ。

服装にも気を付けていた。

横断歩道で信号を待つ時は、

一番後ろで待つか

ガードレールの中と言っていた。

駅のホームでも周囲に注意を

払っているよう。

 

わたし、横断歩道のまん前に

立ってたわ・・・ちゃとらがーん

そこで待つのが普通だと思っていたし、

他の人たちもみんなそうしている。

 

周りと同じでいることに

安心しきっていたな。

 

いつも走れる靴を選んでいるけど、

(今日も走ってきたし)

それは遅刻しないためと

電車に乗り遅れないためだから

危機管理とは違ううさぎ

この話題からは自分が無防備で

いたことに気づかされた。

 

 

 

こんなにたくさんお話されるのに、

家で全然喋らないんだって。

「なんでMC長いのかなって思ったけど、

多分そうです」って分析していた。

わたしはそう言うのを聞いて、

明石家さんまさんみたいだと思った。

さんまさんも、

家では寡黙なのだそうだ。

ご本人もご家族もそう証言している。

ふたば ハートキラキラ

 

 

 

『虹の袂』から『Wave Rider』へ。

そこは何も言わずに弾き始めたけど、

客席から自然に手拍子が出ていた。

それは嬉しい反応であったようで、

歌い終わったあとに

 

「ナイス・ペースでした!」

 

と言って笑顔を見せた。

 
 

 

年や世代の話題では、

 

「若い子の年齢がわからん。

みんな一緒に見える。

これか、おかんの言ってたやつ」

 

と年を重ねたことを実感していた。

それから客席を見渡し、

 

「みんなそんな若くないよね」

 

と言ったのは、笑ってしまった笑

この人お世辞なんか言わんよな。

悪かったと思ったのか、

 

「無礼?」

 

と聞いていた。

 

「後輩とか育てるような世代?

俺で言ったら妹に子供がいます、

みたいな」

 

と補足をされる。

年の話をする時は、

『道標』をやるのかな?と思う。

ただ年を取るだけじゃなくて

その先を見てるんだよなぁ。

a-ファイル0562.gif 場-a725ad911afd07121e4e754d6ef7626b3658.gif 

 

 

 

『道標』、『蒲公英~風に舞え~』、

『Sandglass』と続けた。

『蒲公英』は前半で聴くことが続いたのか、

終盤で聴けたのが新鮮だった。

 

 

「『Sandglass』で言いたかったのは寿命です」

 

 

曲紹介のあとにそう言った。

砂時計(=Sandglass)は、測定開始から

一定の時間を計測するだけのもので、

砂が落ちきれば終わり。

その形も大きさも選べないから、

測定可能時間は長いものもあれば

短いものもある。

今生きて出逢い、

こうして過ごせていることの不思議。

 

 

 

最後の曲は清々しくも力強い

『ここに僕らの』だった。

 

 

 

 

 

 キラキラ  月  音符  月  キラキラ  月  音符

 

 

 
 
 

終わった時に時計を見たら21時36分で、

東京公演は最終の新幹線には間に合わないな、

など考えながら最寄り駅に向かう。

開演がちょっと押したのもあるかな?

余韻に浸るのは無事新幹線に乗れたあと。

 

 

 

今日は『「#12」』が生で聴けたのが

大きいな。

一生聴けないんじゃないかと思っていた。

 

 

 

 

 

キラ ジュエルハート キラ

01.セセラキ

 

02.「#12」

03.カナリア

 

04.夢の居場所

05.新月の心

 

06.恋の彼方に

07.赤い大きな月の夜

 

08.虹の袂

09.Wave Rider

 

10.道標

11.蒲公英~風に舞え~

12.Sandglass

 

13.ここに僕らの

キラ ジュエルハート キラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌を聴きに行くのだけど

それだけではなくて、

話す言葉から得られるものも多い。

そしていつも笑わせてくれる。

楽曲にも人間性にも寄り添える

素晴らしい時間を

ありがとうございました。

♪キラキラ音符[みんな:04]きらハート 片福面と一緒 [みんな:04]一輪挿しキラキラ音符♪