Viva La DIVO !! -Vocal match-2022.7.23@渋谷REX

 

 

 

 

 

歌のイベントに行ってきました。

 

 

 

 

 

Cast:

田澤孝介(Waive, Rayflower, fuzzy knot)

 向日 葵(彩冷える) 

夕霧(DaizyStripper)

 

Support Musician:

風弥(DaizyStripper)

NAOKI(FANTASISTA),ARAYA

 

 

 

 

 

♪*   ♪*   ♪*   ♪*   ♪*   ♪*

 

 

 

 

 

2部制のイベントの1部に参加。

 

休日の早い時間帯なら

日帰りできて

心身ともに余裕がある。

 

新幹線での移動と短時間での滞在なら

密を避けられるので問題ないだろう、

 

と遠征の予定を立てた。

富士山

行ってこい!

 

まだまだクラスターは

随所で発生していたけど、

新型コロナウイルスワクチンの普及や

ラゲブリオカプセルの登場もあってか、

重症化を報じるニュースは

聞かれなくなりつつあった頃。

 

 

休業要請の解除に伴い

エンターテインメント業界も

少しずつ活気を取り戻し始めていた。

有観客での開催が可能になって、

ツアーを組めるようになって。

 

とはいっても、

保証も確証もないのでそこは慎重に。

確実なものなんて

初めから一つもない。

 

行政も、職場も

出かけていいともだめとも言わない

曖昧な時期だった。

家と職場の往復だけだから、

今が第何波かなんて

気にもしていなかった。

何波だろうと業務は同じなのだ。

 

脱日常…。

休みを取って東京に

ライブを見に行けるなんて、

すごい贅沢な気晴らし・・・。

新幹線ふきだしおんぷ

 

 

 

とても良いお天気だった。

カピバラ

 

夏の苦手なわたしは

酷暑続きで半死だったけど、

どうにかRexに到着した。

 

渋谷に来るのは何年ぶりだろう。

 

 

 

♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪*

 

 

 

日陰に入って開場を待つ。

自分の整理番号がやっと呼ばれ、

誰を見に来たかを答えて

入場する。

 

ロビーからフロアに入ると

真っ先に

ステージの赤い絞り幕が眼に入る。

それでRexに来れたことを実感した。

 

フロア後方は20㎝高くなっている造りで、

その段差の手前に立っても

ステージを近くに感じる。

 

 

しかし冷房がとても効いていて極寒。

冷風が体を直撃するので

日焼け防止に持参したストールで

肩と首を保護した。

お腹もものすごく冷えるんだけど…。

大丈夫なのかわたし…。

片福面と一緒

という不安を他所に

会場はこの日を待ちわびた観客で埋まっていった。


 

 

 

 

 

最初の登場は夕霧さん。

初見と思ってなくて

「初めて見る人は手を挙げて」の質問に

応じていなかった。

 

よく考えたら、

初めて見るのだった。

片福面と一緒 そうだっけ…

 

→*すみません、2018年に見てました カピバラ

 

 

 

夕霧さんは、

バンドメンバーの風弥さんを

引き連れての出演だった。

ドラム

風弥さんはドラマーだけど、

この日はキーボードを前に座っている。

この方は鍵盤奏者でもあるのね。

 

ご自身のソロプロジェクトでは

Daizy Stripperの楽曲をピアノアレンジした

アルバムを発表していて、

オリコンやビルボードの

クラシックランキングで

上位を獲得されていた。

そんな彼に見守られ、時につっこまれながら

夕霧さんのMCは続く。

 

風弥さんは、

落ち着いていて余裕な印象。

 

それに対して夕霧さんは、

コロナ禍における有観客イベント、

しかも対バン形式で、

それも弾き語りというスタイルに

緊張を隠せないのか、

落ち着かない印象を受ける。

 

それとももともとこういう人なのか。

等身大の飾らないMCは楽しかった。

にゃ♪

トークの初めは、

身長が164㎝であることだった。

 

初見のお客さんの視線を意識しての

ことだったのかな?

そう言われると、

そんなに高くないかもしれない。

 

インストアイベントでファンの人と話すと

思ったよりも背が低いとよく言われるので、

ステージでは173㎝に見えてるはずなんだ、

と言っていて

驚くぷ

それだけでキャラクターが見えてくる。

 

 

自分たちのバンドの楽曲が

サブスクリプション化された流れでは、

風弥さんと

音楽記録媒体の推移について

話していた。

 

そして当時を懐かしみ、

ダブルカセットデッキを持って

出掛けていた話をしたあと、

湖のように静まり返る

無反応のフロアに驚いていた。

 

どこかで頷く姿が見つけられると

思っていたよう。

 

 

会場の半数は

カセットテープを知らなさそう。

年代のわかるトークに

積極的な反応は避けられがち。

夕霧さんは長年のキャリアから

(DaizyStripper15周年おめでとうございます花束)

フロアを見た感覚で

同世代の空気を感じとったのだろう。

たぶん・・・

 

 

音質は良いけど高価なメタルテープは

Xと決めていたお話には

かなり親しみを感じた。

プリネコ*。

 

こういったイベントでは、

かっこつけるよりも

初見のお客さんとも

共有できる話題を探してくれる

楽しいお方のよう。

 

 

夕霧さんの歌は、激情型だと思った。

あとは、春の風を歌える人。

無機質な地下のステージで

春の風を吹かせられる。

桜魔法キラキラ

 

最後に歌った曲は、

『shiny days』と記憶していたのだけど、

『キボウノカケラ~Shiny Days~』

のことなのかな。

 

「みんなの声が聴きたくて、

聴けなくて寂しい。

会えるだけでも

幸せを感じられるまでには

なったけど」

 

そう話す姿を見て、

本当の切なさを感じた。

この曲は、

オーディエンスとの掛け合い曲のよう。

 

ひよこ

「みんなの声が聴けないのが辛くて

封印してたけど、

最近はするようにしてる」

と話してくれた。

 

 

いつかまた聴ける日を信じて。

そしてその時が来たら

戸惑わずに歌えるようにって。

 

 

カバー曲の『ドライフラワー』では、

風弥さんはアコギに持ち変えていた。

『SHINE』という曲もよかった。

 

 

最後の曲を終えると、

二人は互いの片手を丸みを

帯びたコの字にして合わせて

ハートマークを作り、

ステージを後にした。

 

 

 

 

 

次の登場は田澤くん。

白のロングカーディガンを着ていた。

アコギを抱え、

初めての人に向けて

簡単な挨拶をしたあと、

「熱唱します」

と言って歌い出した。

いきなり『生きてこそ』だった。

 

 

田澤くんの弾き語りを

生で聴くのは初めて。

ご本人も、

「人前で演奏するのはこれが初めて」

と言っていた。

何度かツイキャスで

お披露目していたけど、

ステージで有観客でというのは

初めてなんだ…

嬉しい♪*

初めてに立ち会えた。

片福面と一緒↑↑

 

 

ギター1本での歌唱は迫力だった。

音が鳴ったと同時に

渋!!!!!!と思った。

アコギが鳴らす低音と哀愁。

『生きてこそ』で使うコードや音域と

あとは弦を弾く力強さなどに

強い男性性を感じた。

 

 

それまで

わたしの中で田澤くんのソロ曲は

山本裕太さんのピアノの伴奏で

鳴り続けていたので、

静寂のなかで刻まれるアコギの音色が

妙に乾いて

人間味を帯びて聴こえた。

 

 

2曲目は『恋の彼方に』。

この曲を、

家族を失った人の歌と

紹介したように記憶している。

恋と書いたのは

自分の身に置き換えて考えやすいからで、

対象は異性に限らず人とも限らない。

 

「ただひたすら苦しい苦しいと

言っている歌です」

 

そう言って歌い始めた。

その言葉が深く印象に残った。

 

 

晴れ手日本国旗

「元気ですか?!」

と問うMCは、

観客のいるステージが久しぶりで

マイナー調の曲が続いたからか、

それとも酷暑による疲労を気遣う挨拶か。

 

 

「体を元気にすることはできないけど、

それは各自でどうにかしてもらって。

心は音楽で元気にできるので」

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元気かそうじゃないかを尋ねた手前、

元気じゃない場合まで想定して

話すところが

田澤くんらしいと思った。

元気にできると言いきるところも。

キラキラ片福面と一緒kira*

 

 

この日は2部制。

10分ほど時間が押しているそうで、

「巻いてくるわ~」といって

楽屋を出てきたと言った。

 

そのためか、

歌い終わったら

余韻もそこそこにMCに入る。

その熱唱とトークのギャップ。

トークでフロアを笑顔にしたら

「この次暗い歌を歌う」

と言って歌唱に移る。

 

久しぶりにオーディエンスを前にして

話したいことはたくさんあるみたい。

その弾き語ったあとの

少し早口で滑舌よく話す姿が

初見の方々には驚きだったよう。

その視線に気づいたのか、

「熱唱して喋って熱唱して喋って」

と自分のステージを振り返り

笑っていた。

 

  ギターかっこ左

「アコギを手にしたのは2年前?

あー俺、アコギできへんな、

って思って始めた。

アコギができたら今より変われる。

弾き語りができるなって。

(自粛期間を振り返り)

手も足も出なかったじゃない。

やっと落ち着いてきたと思ったら、

またひと山ふた山ありそうな感じやけど」

 

後半で表情は少し曇るけど、

新しい表現を手にした充実感を

感じさせる。

 

 

ステージ上で共演することは

叶わないけれど、

共演者のみなさんとの再会を喜ぶ

場面もあった。

 

 

葵さんとは久しぶりで、

夕霧さんは初対面と思ったら

一度お会いしていた模様。

葵さんサポートのお二人とは

20年ぶりとか。

一度会っていたんだって、

NAOKIさんが覚えていた。

 

「今日は同窓会じゃあ」

とコードをジャカジャカと鳴らして、

アコギと共に叫んでいた。そして、

「長く続けていれば、こんないいこともある。

すごい。

20年もひとつのことが続いた」

と感慨深げに言った。

♪*♪音符月きらキラキラ


 

何度も「楽しい」と口にしていた。

本当に楽しそうだった。

 

大きな手拍手と拍手を誘っていた。

真の実力派だと思った。

本当に上手くて、これ以上ないと思った。

自己の感覚で演奏でき、

止めたりテンポを落としたりが自由。

リズム感もタイム感も素晴らしいんだけど、

声量の強弱の付け方も完璧だと思った。

 

 

時間が短く感じた。

でもたくさん喋ってくれた。

歌からも音色からも言葉からも

感銘を受けどおしだった。

 

 

最後の曲は『Wave Rider』だった。

その前に、少しでも行動に移したら、

必ず水面には波紋が広がると話した。

2月からTwitterを始めたことで、

感じたことがあったみたい。

でも、その波に乗ると言って。

 

 

 

 

 

最後の登場は葵さん。

ベースにNAOKIさん、ギターにARAYAさんを

引き連れた上に、同期を使う。

 

 

新しい試みに挑戦する

と言っていたので、

こういったイベントには

ない編成らしい。

歌の背景に音数がちょっと多いのが

私としては残念なのだけど、

皆さん初見なので

未知の音を待つ。

ウサギウサギ

 

 

フロアに観客がいることに

大きな意味があったのだろう。

葵さんが歌うまでに

長めのMCをとるのが、

フロアとの距離を

縮めているようだった。

 

 

NAOKIさんは、

そんな葵さんを終始支えて

背中を押す役割を担っていたのだけど、

漫才というよりも

優しいお母さんのようだった。

喋り方も優しい。

こういう人がいたら、

連れて来てしまうよな。

 

 

そんなお二人の

ほのぼのMCのあとで、

カバー曲『接吻』と

『駅』を演奏された。

ARAYAさんの音が聴きたかったけど、

同期の音でほとんど聴こえなかった。

カピバラ

 

 

葵さんは低音の効いたいい声で、

自身の声の聴かせ方や響かせ方を

よくわかっている人だと思った。

 

 

魔法キラキラ傘4魔法キラキラ

オリジナル曲が良かった、

あの雨上がりの歌。

 

『雨にまぎれて』は

もう一度聴きたいな。

素敵だった。

あの曲はアコースティックでは

表現し得ないのではないかしら。

聴くなら原曲を知ってからがいい。

傘あせ

 

音源化されていないと言っていたから、

会場に足を運ばないと聴けない曲。

ツインボーカルがまたよかったのだ。

この曲のNAOKIさんの歌い方は

好きだと思った。

曲のイメージと

声質もあっていると思った。

こちらの楽曲は

『ヒョンな昼下がり。』という

葵さんとNAOKIさんの

ユニットで聴けるよう。

かさ☆

 

ドラムセットのないRexのステージは

奥行きが広くて、

葵さんはその新鮮な空間を

目いっぱい使おうと踊ってみせた。

バンドマンだけど

アイドルのような存在感もある人。


 

コロナ禍でなければセッションも予定されただろうけど今回はなしで。

 

 

やっていたら楽しそうだっただろうなぁ。同じ時代を乗り越えた同志として、同じ喜びを共有していたから。乙女のトキメキ

 

 

 

放った想いが受け止められるのを自分の目と耳で確認できるのは、表現して生きる人にはこの上ない喜びなのだと思った。
それは受け取る側にも
言えることなのだけどね。
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夕霧さんと田澤くんはこの日の歌を投稿されていた。あと印象に残ったツイートも一緒にこちらに置きます。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪*

 

素敵な時間を

ありがとうございました。

迷っていたけど

行ってよかったです。

 

  ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* モフ ♪* ♪* ♪* ♪* ♪* ♪*