BULL ZEICHEN 88の結成10周年記念ツアーに行ってきました。
BULL ZEICHEN 88 10th Anniversary
BULL ZEICHEN 傘傘 ～カッサカサだぜ要保湿～
＠広島SECOND CLUTCH
ブルハチでは初めてだけど、
メンバーは全員この会場に来たことがあった。
それぞれ別のバンドだったし、
会場の名前も変わっていたけど、
楽屋を見て思い出したんだって。
淳士くんなんて、SIAM SHADEの時に来て、
お客さんが暴れすぎて床が抜けたという
伝説まで残していて
さすがだった。
わたしは初めて広島に行った。
近鉄で名古屋まで出て、そこから新幹線で行ったのだっけ。
一人で飛行機に乗る自信がなかったんだ・・・
そして右も左もわからない広島駅で、
FC旅行で仲良くなった関東の友達２人と待ち合わせた。
方向音痴なわたしのために
同じく方向音痴と語る友人が、
現在地周辺の動画を撮って送ってくれた。
視界の中からそれと同じ景色を見つけて
無事に合流したわたしたちは、
レンタカーに乗り込んで
３人で広島の街を観光した。
原爆ドームを見て、
お好み焼きを食べて、
海を渡って宮島にも行って、
そこでもみじ饅頭を食べて、
同じホテルにチェックインし、
急いでブルハチのライブに向った。
お天気が良くて、
原爆ドームに圧倒されて、
行きたかったお好み焼き屋さんには行けなくて、
船に乗って
島にいる神さまにご挨拶に行けて、
おみくじを引いて、写真を撮って。
仲間とする遠征がこんなに楽しいなんて
初めて知った。
いつも一人だったからさ。
クロークで渡されるビニール袋も一緒に使った。
夜は冷えるから荷物が多くなっちゃて、
コートとバッグを詰め込んだら
ビニール袋が破れちゃって。
結構重かったから、
穴がそれ以上大きくならないように
友達と二人で抱えながら
SECOND CLUTCHの階段を昇ったっけ。
順番を待って、荷物を預けて、
開演を待って・・・。
ブルハチが広島に来ることなんて、
淳士くんを
IKUOさんを
ライブハウスで見れることなんてそうないだろうから、
プレイやテクニックを見に来たであろう
地元の男の子のお客さんが目を引いた。
初めてブルハチを見る人たちや
ライブ慣れしてなさそうな人たちがなんだか新鮮に映る。
わたしの隣にいた男の子が目立ちたがり屋で、
淳士くんの煽りにすごく興奮していたのが印象深い。
跳躍力が異様に高い子で、
（バスケとかやってたのかな・・・）
跳ぶと肘がわたしの頭の高さになるくらい背の高い子で、
煽られるたびに真横でぴょんぴょん跳んでくれるので、
いつ肘鉄を食らうのかドキドキしながらライブを見た。
SECOND CLUTCHの音は生音のようなリアルさ。
もしかしたら機材トラブルが生じていたのかもしれないけど、
そんなことどっちでもいいんだ。
熱かったから。
そしてフロアに元気な男の子が多いと、
メンバーがすごくうれしそうでね。
IKUOさんの島根弁を初めて聴いたのは
この時だっけ。
俺、島根県出身なんで広島よく来たんすよ。
じゃけん、今日は方言許されるかなって思って。
（ じゃけん・・・・・・
）
昨日お好み焼きのあとむさんてとこに
淳士くんに連れてってもらって。
そこのお父さんとお母さんが広島弁なんよね。
広島弁っちゅーのは島根弁と近いんよ。
（なかでも故郷は）どちらかと言うと山口よりで、
下が広島じゃけぇ、
ほとんど一緒なんよ、広島弁と。
だけん、これを恥ずかしげもなく言えるっちゅーのは
わしとしてはすごい嬉しいんじゃ
（ わし・・・・・・ ）
（ じゃ・・・・・・ ）
次々に紡がれる故郷の訛と、
自分のバンドで隣接する土地まで来れた喜びが
全身からあふれ出るよう 
ある意味凱旋。
この日はIKUO Specialである。
これはもう仕方ない。
そんなベースがうますぎるIKUOさんの
ダメなところも探してみたい淳士くん。
「箸の持ち方が悪い」
「箸を下の方で持つ」
「（箸が）Xになるから大きいものがつかめない」
「字が超汚い」
そう言って散々落としておいて、
最後に箸をXに持つ指の形から、
速弾きでベースを弾くスリーフィンガーの形へと
見事につなげていた。
どんだけ好きなん...
この日すごく楽しかったのはね、音なしライドン
セバスさんの時、淳士くんがドラムを入れてくれなくて
音は寂しかったんだけど、
その分思いきり楽しんで
セバスさんを全力で応援した。
「俺の耳にリズムが聞こえないんだが
」
「何言ってんだ
広島がリズムじゃねぇか
みんな セバスチャンのリズムが聞こえるよな
広島 セバスチャンに続け」
「もういっちょ行くぞーっ」
そしてもう一回リズムなしでライドン 笑
広島弁・島根弁がわからなくても
標準語の語尾に「じゃけぇ」をつけて
地元のファンに溶け込もうとするメンバーがよかった。
終演間近、広島のオーディエンスの歓迎ぶりに
感激するセバスさんも。
「広島すげぇな。ほんとすげぇわ。
大好きだよ。大好きじゃけぇ、って言うの？？」
「島根弁で好きって言ってみてよ」
「みんな好きじゃけぇね」
IKUOさんがずっと島根弁で喋っててくれたのが
すごくうれしかったなぁ。
その人のルーツに少しだけ触れられたみたいで。
楽しい時間をありがとうございました。
厳島神社にて