BULL ZEICHEN 88の結成10周年記念ツアーに行ってきました。
BULL ZEICHEN 88 10th Anniversary
BULL ZEICHEN 傘傘
~カッサカサだぜ要保湿~
@名古屋 CLUB QUATTRO
この公演は初日、
新潟、仙台、そして初の札幌公演を終えたあと。
なかでも直近の札幌公演はとても盛り上がり、
彼らはブルハチ伝説の熱い第一歩を踏み出した。
そんな名古屋公演だったのだけど、
IKUOさんはしょっぱなから怒っていた。
CDの通りに弾いていない
弾かなくてもいい
めんどくさいみたいなことを言っていた。
IKUOさんのイヤモニ※が故障して、
片方からしか聴こえなかったのでした。
※イヤホンタイプのモニター:
返しと呼ばれる音が流れている。
客席のメインスピーカーから出ている音とは異なり、
自分の声や他の楽器の音などがそれぞれの演奏者に
最適なバランスで調整されている。
また、耳に装着することで周辺からのノイズを遮断し、
必要な音だけをモニターできるため、
アーティストの聴力保護の役割も果たしている。たぶん。
そんなわけで、IKUOさんは超機嫌悪かった。
片方しか聴こえなくてやけくそな。
初日とは違う荒々しさで、序盤はキックが炸裂。
客席にダイブしなくてよかった
そんなだったから、MCの時の荒さは新鮮だった。
IKUOさんは喋るのが本当に苦手なんだなぁと思わせる、
話しながら両手でマイクスタンドの接続部の回せるところは全部回す
あの仕草が見られなくて。
どうやってもイヤモニは改善しないやけくそふっ切る
といういつもたどるのとは違うボルテージの高まりに、
こんなに力を抜いて想いのままに喋るIKUOさんを
初めて見た
冒頭の発言はMCのものだけど、
隠すことなく堂々と本音で喋るIKUOさんが
いつもと違い過ぎて、なんか笑っちゃった
ブルのMCだったら気を遣うこともないもんね。
そんなことを思って見ていた。
荒ぶるIKUOさんはかっこよかったし
MCは楽しかったし
IKUOさん自身も楽しんでいるのがわかった。
片耳でライブを続行できるなんてすごいです。
結成10周年を記念して回る全国ツアー、
ファイナルはBULL ZEICHEN 88円。
その一つ一つがZepp DiverCityへの道程。
セットリストは10月に発表したマキシシングル
『傘』の収録曲のお披露目と、
近年のシングルの表題曲を中心に組まれていた。
新曲もどれも好きだけど、
これまでのブルハチにはない曲調の楽曲『Takin’ back』は
すごくいい雰囲気で始まるの。
この曲の詩も好きなんだな。
栄二郎くんもとても気に入っていると言っていた。
自分の中の新しい引き出しを開けた曲なんだろう。
まるで新しく見つけた宝物のように大切に歌っていた。
そんななかでわたしが最も沸いた曲。
「懐かしい曲やります、『H☆W☆S』」
CDだとIKUOさんのコーラスが切ないくらいによく聴こえる。
この曲のまっすぐなところが好きなんだよね。
また聴けてうれしかった。
サプライズで
ショートケーキが2つ運ばれてきた。
栄二郎くんとセバスさんが11月生まれなので、
ステージで二人の誕生日のお祝いをする。
お前たちはショートケーキで十分だ、なんて言われながら
10年やっててこんなことは初めてだってうれしそう。
きっと純粋にライブだけをやってきたんだ。
2つのショートケーキをお互いに食べさせ合っていたのも束の間。
お約束でショートケーキを顔に塗りたくり合う二人
床にボトボト落ちたケーキを拾いに出てくるスタッフさんたち
甘いものが苦手な栄二郎くんは、ケーキを食べると震えてしまう。
そしてケーキが鼻の中に入って歌えない。
アンコールはそんな『カモン!!~メガトン未来~』だった。
最後の曲を演奏し終えるとメンバーは楽器から離れ、
別れを惜しむべくステージ中央に揃う。
叫ぶように淳士くんが言った。
「ようやく晴れたぞ!」
いつも冗談を言ってわたしたちを笑わせる淳士くんが、
いつになく真面目に。
「10年目にして、俺たちの頭上は晴れてきたぜ!」
彼らの空はいつも曇っていたんだ。
時には雨。
見上げても天井しかないのだけど、
見上げたくなる。
「ブルハチ伝説はこれからだ!俺たちの伝説作ろうぜ!」
淳士くんの熱い叫びにオーディエンスが続いた。
さすがカリスマだと思った。
その先へついて行ってみたくなる。
明日にはトラブルが解決しますように
終演後は、
FC旅行で親しくなった人達と打ち上げへ。
味仙に行くのが楽しみすぎて、
ブルスタンプ押すの忘れた