Rayflowerのツアーの名古屋公演に行ってきました。
Rayflower TOUR 2016
Bloom Moment
＠Electric Lady Land
前回見たのはゲネプロであったので、
正式なツアーを見るのは今日が初めて。
この土地の人は待ちすぎるのかなと思った。
演者達が最高の空間を築き上げるその時まで、
オーディエンスは傍観者であるかのように感じられて。
音が止めば拍手をして歓声を上げるのだけど、
演奏中はただただ見入る。
ステージ上で最高のパフォーマンスが展開されつつある、
その瞬間に足を踏み入れる準備を
自分の内に向かってするので反応が薄いの？
初めて彼らを見た人ならそれは当然なの？
広くてステージも天井も高いコンサートホールではなく
キャパシティ600名のライブハウスで、
等身大のRayflowerを目の前に立って
直立不動でいられるのは
彼らがシビアで繊細な楽曲を扱うバンドだから？？
わきまえているし、見る目があるから、
相手が表現を完成させるまで見守ることができるのか。
私には目の保養に来ているだけなんじゃないかと
思われたものだけど。
Rayflowerは導入部分から完璧に作り上げていくので、
静かに沸き起こる情動を少しずつ徐々に昇華させてくる。
その前半にMCを極力置かないセットリストが、
そこに一切の邪魔を寄せ付けなくさせているのか。
やっとMCになる。
こんなシリアスなRayflowerから一転、
一挙に距離が近くなる落差。
Rayflowerの撮影の夢を見ていてベッドから落ちたという、
YUKIさんの関西弁のトークがめっちゃ可愛くて和んだ。
足がむくむのでベッドから足を下ろして寝ていたそうなのだけど、
むくみには足を心臓より高い位置に上げて寝るのがおすすめです
足のむくみを気にするYUKIさんは女子だと思った
あとは、
楽屋でメトロノームみたいに正確に弾くYUKIさんのギターが
心地好くて眠くなるIKUOさんとか、
リハーサル中にベースを弾きながら
寝ていたIKUOさんとか
そして新しい試みの発表。
都さんが持ってきたコードとメロディーだけの曲を、
メンバーでアイデアを出し合い、
ツアーを通して全員で完成させていくという。
それはつまり、
各会場での躍動感を吸収して成長していくのよね。
歌詞も変えるかもしれないと。
ライブ感満載な曲になったらいいな
RED ZONEで
（曲名ではなく、セットリスト上IKUOさん作曲の激しい楽曲が
立て続けに演奏される箇所）
跳んだり、折りたたんだり、
タオルをちぎれんばかりに回したりと
かなり動的になった。
そこに至る過程が
他のどの会場にもない表情を醸し出していて、
この日のライブは
とても名古屋らしい盛り上がりをしたと思った。
実にドラマチックだったの。
大袈裟かもしれないけれど、眠っていた龍が目を覚まし
天に舞い上がる瞬間のように感じられて。
そして終演後一面に咲いていた、満面の笑み。
田澤くんが、「ライブをしてる時がしあわせで、
終わると、あぁ、現実やぁ、って思うんです」
と言ったのが印象深い。
田澤くんもそんなことを感じて暮らしていたなんて、
わたしたちと同じぐらいに
ライブを楽しみにして生きてくれていたなんて。
辛い現実が目の前にあっても、
ライブを通してお互いにしあわせになれていたなんてね。
このツアーは２本目にして、
田澤くんにより
『みんながしあわせになれるツアーになることが決定』
した
