Rayflowerの主催イベントに行ってきました。

 

 

 

Rayflower presents

『Night which GLORIOUS』

摩天楼オペラ

Rayflower

@BIGCAT

 

 

 

摩天楼オペラは初見。

 

厳かなSEとともにメンバーが登場する。

 

メジャーへ行かれた時のTVCMでほんの数秒、

 

声を聴いたきりだけど、

 

高く声を張って長く伸ばしているのが印象的で、

 

こういう声って苦手だなと思ったのを覚えている。

 

その心理を分析してみると、「なんだか緊張する」のである。

 

そして「妙に落ち着かない」。

 

当時のわたしは低音なボーカルさんを好んで聴いていたので、

 

未知との遭遇に緊張したらしい。

 

 

 

 

 

曲が始まると同時に周囲はヘドバンの海になった。

 

こういうノリ方なんだ・・・片福面と一緒

 

摩天楼オペラって、シンフォニックメタルなのね。

 

オペラだからと言ってオペラじゃないんだわ。

 

苑さん、相変わらず高い。

 

あの時は一瞬だったけど、今日は生で本物を聴ける。

 

 

 

この日はキーボードとベースが下手前方に

 

隣り合ってセッティングされていた。

 

こういう配置ってよくあるのかしら。

 

燿さんのマイクがキーボードスタンドに設置されている。

 

彩雨さんはショルキーも使い観客を魅了する。

 

 

 

ベースを弾く燿さんの左手が気になった。

 

指が指板からふわふわと浮いて見えたのだ。

 

演奏時の癖は右手に出ることが多いのに、

 

それを左手に見つけることはあまりなくて。

 

ただ移動しているだけなのに、なんでそう見えるんだろう。

 

そう思ったら、やらしいぐらいに見てしまった。

 

多分指がとても長いのだ。

 

それは背が高くて痩せているという体型上の特徴と、

 

右手の移動が楽そうだったことからもうかがえた。

 

苑さんから「IKUOさんに似ている」と言われてうれしそうだった。

 

会場からも同調の声。

 

おだやかでやさしそうで、昔のIKUOさんを見ているみたい。

 

 

 

ドラムは地鳴りだと思った。ツーバスすごかったな。

 

そしてすべてが低音。

 

何を叩いても、シンバルでさえも低く鳴り響く。

 

空気よりも重くて、腰の高さで音がいつまでも停滞している感じ。

 

音が低いのは、チューニングで操作できるものなの?

 

低くて滑らかで丸みを帯びた音。

 

最後の曲『喝采と激情のグロリア』で演奏を止め、

 

オーディエンスがアカペラで合唱する時に、

 

立ち上がって一緒に歌っていた。

 

悠さんて線の細い人のイメージがあったけど、

 

あれだけの音を出すだけあって、

 

実際はずっとがっちりした人だった。

 

 

 

苑さんのMCがとてもよかった。

 

Rayflowerのリハーサルを見て、少年のように感動していた。

 

彼らの音には『心』が、すごく詰まっていたんだと話す。

 

その域に達するまでには、

 

当然長い長い歳月と道程と紆余曲折があり、

 

表現することに近道はないのである。

 

 

 

「やっぱり続けることって大事だって。

 

その『年輪』、俺も欲しくなっちゃってさ」

 

「まだまだやらなきゃだめだなって」

 

 

 

そのMCを聞いていて、わたしもわくわくした。

 

音楽を愛する者として。

 

 

 

ずっと重厚な高速ツーバスを聴いていたので、

 

そこに投入された『アブサン』が新鮮だった。

 

こういうアプローチもありなんだ。

 

『アブサン』からの最後の3曲は全身で聴き入った。

 

一番訴えかけてくるのはやはり歌。

 

彼らの根底にある魅力に気付けた気がした。

 

あの中には本当にオペラを見ているような、

 

生への希望というドラマがあったな。

 

 

 

ちなみにラスト3曲は

 

『アブサン』『Orb』『喝采と激情のグロリア』

 

でした。

 

 

 

演奏を終えて一人ステージに残ったAnziさん。

 

この人80年代好きそうだな~と思って見ていたのだけど。

 

実はこの日は脱退を表明して最初のステージだった。

 

最後の曲を終える時に、ギターを頭上に高く掲げた。

 

そして一人ステージに残り、

 

言葉を発することなくただ会場全体を見渡して、

 

右手を上げて深くお辞儀をした。

 

その様子は、まるで城を守りきった騎士が立ち去るようで、

 

なんて男前な人なんだと思った。

 

あの華々しい表情を見たら、脱退の理由なんて知らないけど、

 

大きくて輝かしいものを獲得して離れていくのが見えて、

 

後ろめたいことなんて微塵もないのだろうと思った。

 

 

 

脱退は寂しいことだけど、

 

行きたい人は行かせてあげなきゃいけないと思う。

 

行きたい人を止めてはいけないと、個人的には思っているので、

 

好きなバンドが今日も活動を続けてくれていることに、

 

とても感謝している。

 

 

 

それではRayflowerを待とう。

 

 

 

 

 

ながれぼし  オパーリンブルーふわふわオパーリングリーンふわふわつづく  オパーリンブルーふわふわオパーリングリーンふわふわオパーリンブルーふわふわ