18日め | 2005年11月21日

18日め

もう少ししたら、タイトルを手術日までのカウントダウンにしよう。


N病院に行って来た。皮膚科に行って先生に薬のことや再建手術について、体質的にまずいことはないか確認してきた。大丈夫だって、よかった。


アトピー歴43年10カ月の私は、新薬で賛否両論のプロトピックが手放せない。これがないと、3日で顔がえらいことになる。完全に依存状態だ。正直、がんよりアトピーの復活の方が怖い、なんて言ったらバチがあたるかな。。。この先、痛みとか出てきたら、そんなのんきなことを言っていられなくなるのかもしれないけど。


プロトピックが出る前、毎日がとても大変だった。ふとんに入るとかゆくなるから夜は眠れないし、眠りながらも掻きむしってはいけないという意識があるから、眠くてたまらないのに熟睡できない。起きているときも、掻かないように、両手で自分を押さえてがまんしていると、あまりのかゆさに鳥肌が立ったりしていた。


朝起きて、顔を洗う時にその日が決まる。指がまぶたに当たる日は、顔が腫れている証拠。赤くなった顔が指が触れた部分だけしばらく白く跡が残ってまだらになる。皮膚はざらざらして、かゆくて痛い。いつも皮がむけていて、フケのような白い粉が眼鏡の枠にたまる。。。不潔っぽくて最低。そんな日が、プロトピックを使いはじめてしばらくしてから、激変した。


前はいつもごわごわしてかゆくて、じくじくしたりしていた首が、何故か症状が出なくなった。(プロトピックを塗っていたのは最初だけで、今はほとんど使っていない) 顔は赤くならないし、ごわごわも熱っぽさもなくなって、まるで普通の人(ただし年寄り)の皮膚のようだ。仕事の日にも、こんな顔で人に会うのか・・・と思わずにすむようになった。


子供の頃から、もしも3つ願い事をかなえてくれるとしたら。。。とよく想像した。私が欲しいものは1つ。

「かゆくない体をください。」

いつもいつも考えていたから、もしも渋谷のハチ公前の横断歩道を歩いている時に、魔法使いがいきなり出てきて聞いたとしても、即答できたと思う。


それが39歳の頃、ようやくかなった。ああ、やっとこれからが私の時代だ!これから今までの分、ハッピーになれるんだ!!と思っていた。ついこの間までは。


話がそれてしまった。とりあえず、皮膚科のI 医師は、皮膚科の治療としては問題ないから、また落ち着いた頃にいらっしゃいと言ってくれたので安心した。


次に外科に寄り、プレパラートを借りた。M医師が来るので待つようにと言われ、待合室にいたらまたまた看護師さんがやってきて案内してくれた。(VIP待遇)


「決まってよかったですね」と言ってくれて嬉しかった。いろいろと気を使ってくれて、いい先生でよかったと思う。今日はマスクしてなかったけど、ほんとに若い。若いからこその熱意がありがたく、その一方で若いからこその不安も感じてしまうという。。。患者ってわがままだ。お医者様って大変だね。


「手術の後もいろいろ大変だから、、、がんばってくださいね。抗がん剤とかもあるし」という言葉で、やはり抗がん剤を使うことが想定さているのだな、と思う。脱毛は避けられないか。大丈夫。髪はないけど、まゆげもまつげもほとんどなくなったことがあるから。帽子と眼鏡で隠せるし、なんたってかゆくはならないんだから。


とにかく明日を待とう。話はそれからだ。