石の剣(つるぎ) (新潮文庫―ソーントーン・サイクル)/新潮社
¥448
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最近、読んだ本。ソーントーン・サイクル全三巻。

久美沙織さんです。


ファンタジー小説における久美沙織の描写力の凄さをいろんな人に

説いて回っているのですが、なかなか理解を得られない。

ドラクエ小説の洗礼を受けていないひとは、たいていコバルト文庫の

丘ミキのイメージなんですよね…!

声を大にして、むしろ拡声器を持ってきて熱弁をふるいたい。

ぜんっぜん違いますから…! 

だってわたし丘ミキの良さはわからない。

文体も完全に別物だし。


なのでだまされたと思って『ドラクエⅤ』か『精霊ルビス伝説』を

読んでほしいなあと思います。


え、肝心の『ソーントーン・サイクル』は? とお思いでしょうが…、

これ一巻は良いです。二巻も。

しかし、数年空いた三巻はなぜか文章がすごく読みにくい。

うう、久美沙織さんの文章がほんとうに好きなわたしとしては

とてもとても残念でした…。展開も尻すぼみだし。

文体から即映像が浮かぶ圧倒的な描写とはもう出会えないのかな…。


ソーントーン・サイクル三巻の解説は大森望さんなんですが、

傑作和製ファンタジーとして、

小野不由美さんの『十二国記』

氷室冴子さんの『銀の海・金の大地』と

久美沙織作品を挙げてました。

十二国と銀金と久美沙織さんですよ!


たぶん、大森さんの本心としては『ソーントーン・サイクル』より

『精霊ルビス伝説』推しなんじゃないかなという印象を受けました。

ドラクエ外伝をうたっているものの、

99.9パーセントオリジナルに近いルビス。

わたしもふるえるほどの傑作だと思います。

ぜひ、大森さんの挙げたタイトルの並びに

「おっ」っとなったら読んで頂きたいです。

いまだに久美沙織さんの比喩表現の素晴らしさを超えた作家は

わたしのなかではいないので…。

最近、ぜんぜん更新できていませんが、元気にやっております。


今、一番熱いのはイギリスのドラマ『SHERLOCK』です。

今夜、BSプレミアム(ふつーの無料放送チャンネル)で24時10分から

やるので興味のある方はぜひ観てみてください。

いろんな賞を総なめにしてるだけあって、めちゃくちゃ面白いです!

ジョン・ワトソンがかわいすぎて…。


http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock/

ドラマ


■実験探偵トトリ(放送終了)

事件の描き方についてはツッコミどころ満載で、

実験探偵……実験?ってなったのも置いておいて、

キャラの掛け合いはさすがの西田脚本(タイバニ)でした。

ただ、このバディもタイバニと同様に一方通行。

クセなのかなあ…。

できれば双方向での関係性が見たいや。


■大奥 誕生(放送終了)

よしながふみ原作。前の映画がああいうふうだったから

今作はどうなるやらと思っていましたが

良かったです。何度か泣きました。

男女を逆転させることで、ジェンダーのひずみを鋭く描いた作品。

原作も、一巻を読んだ段階ではあんまり

良さがわかってなかったんですが、

ある巻でぞくぞくときて、以来すっかり惚れている作品です。



ゲーム


■GUILD01

雰囲気はいいんだけど、今のところまだ何か

決定打がないかんじ。



■レイトン教授VS逆転裁判

ううーーーーーーん! 

レイトン的オチがわたしには受け容れられず、

クリアした今もやもやしています。

動くなるほどくんとまよいちゃんが観れたのはよかった。

掛け合いもさすがだった。

産みの親タクシューさんの存在感すばらしい。

というわけで、

やっぱりタクシューさんの『逆転裁判』新作が

やりたいと思わせる、切ない一作。

タクシューさんは逆転の産みの親です

5には関わってないんだよね。

テキストの破壊力は期待できないんだろーなあ。

ざんねん。



小説


■カラマーゾフの兄弟

現在読んでます。ロシア文学すごい。自己主張はげしい(笑)。



アニメ


■マギ

おもしろい。話がしっかりしていて日曜夕方のたのしみ。


■宇宙兄弟

これ観ずして日曜はありえない。感動作。原作もすばらしい。



あと先日タイバニ総集編のside BUNNYが届き。

新規パートは三分ぐらいで、バニーの家にヒーローみんなが

押しかけるというものでした。




そんなかんじ。

12月末から仕事がやや忙しいのでがんばらねばです。

働き方を変える話がきたりもし、でもどうなるかはちょっと不明。