前回のブログにおいて、好きになる方法の一つとして、「原点」に戻ることを挙げたが、それはすべての人に当てはまるとは限らないことに友達との会話で気付き、返答に詰まってしまった。すべての人が始めたときの気持ちを覚えている、自分から始めた訳ではないから。気が付いたらやっていた、親に始められたなどの経緯を持つ人も多くいる。


しかし、今なら自信を持って答えることができる。そのもう一つの方法は、「楽しみを増やす」である。もし今取り組んでいるものを続けることに難しさを感じてしまったとき、その中で楽しいと感じるものを無理矢理にでも見つける。確かに取り組み自体を好きになることが理想ではあるが、初めから全てのものを好きになろうとしてもキャパオーバーするだけだから、最初は部分的なものを好きになっていけばいい。たとえそれが周りから見てくだらない、意味のないものと思われても気にする必要はない。それは瞬間的であって、他人は大して周りに興味はない。もし24時間興味があったら、深い恨みを持つ人か異次元な暇人のいずれかだと思う。


小さくて、狭いものを好きになることを極めていくことで、その積み重ねが辛い状況の中でも心の支えとなる。しかし、僕が強調したいのはそこじゃない。どれだけ小さくても狭くても継続していけばその核心に気がつくことができる。そして、それが他のものにも共通することを知ることができる。今まで苦手・嫌いだったものの中に好きな要素が含まれていると分かれば、それらに自ら取り組む意欲が湧いてくる。大袈裟かもしれないが、その一歩を踏み出す小さな勇気の積み重ねがいつか大きなピンチが降りかかったとき、向き合う強さになると思う。

これは人間関係にも生かすことができる。最初は嫌な印象があった人だとしても、一つでも良い部分を見ることができたら、その人と関わることに苦を感じることも少なくなると思う。自分の見方を変えるだけで見える景色は変わる。一瞬の認知だけでそれが全てだとまとめられるのは自分の立場だったら、誰もが嫌だと思う。だから、長い時間見続けて、その人の良い部分と悪い部分を見つけることが良い関係につながると思う。


最初は好きなものが小さくても、今まで苦手なものや目を背けてきたものの中に好きなものを見つけ、徐々に好き色を染色させていく。そして、好きな気持ちを広げていき、取り組み全体を好きになっていくことが「続ける」につながる。


好きになる方法である、「原点に戻る」と「楽しみを増やす」の2つを発見・経験できている自分はとてもラッキーだ。これからも毎日全力で取り組んで、そこから生まれる僅かな自分の中に知らないものに出会い、成長していく。その過程で相対的ではなく、絶対的な結果と実力を手に入れて、夢を叶えるための目標を達成したい。