もっともっと成長できる。強くなりたい。

数年前からずっとその思いを持ち続けてきた。

その気持ちは日が経つにつれ、高まっている。

絶対に夢を叶えることができる。今はその自信が大きくなり、無くなることはない。自分でも驚いている。毎日、成長を実感し「試したい」「もっと自分より上の人と戦いたい」と、思えるようになった。


高校生の時は練習を重ねていたが、内心、自分は夢を叶えることはできないんじゃないかと、不安を抱いていた。当時は、自分には才能がないから、周りには自分より遥かに優れている人がたくさんいるからなどの理由をつけていた。しかし、それは理由なんかじゃない、ただの言い訳だ。本当の理由は、全力不足。目の前の結果、指導者からの評価、ミスの回避ばかりを意識して、原因は自分自身にあるはずなのに、自分自身の心・体に目を向けず、自分から自分を変えようとしていなかった。

本やネットに書いてあること、指導者からの教えをただ実行して、周りに依存していただけだった。

自分の感覚・考えと新しい情報を一緒に持って、練習において実行する大切さ、楽しさを知らなかった。


『NARUTO』のナルトが螺旋丸の修行中、自来也はナルトに

「甘えるな、お前、何か勘違いしていないか。術を教えるとは言ったが、手取り足取り教える義理はない。1人で出来なきゃそれまでだ」

「自分で考え自分でコツをつかまなけりゃいつまでたっても上手く行きゃしねーのぉ」

と言った。これらの言葉は夢や成功は自分で掴み取るものであり、他人からの助けを生かすも殺すも自分の情熱次第であることを教えてくれる。


自分の意思と思考を伴わない練習をしても不安と疑念が募るばかりで、結果が出た時だけ自信が大きくなっていく。しかし、それは自信ではなく、一過性の安心だ。上手くいかなくなると、無気力になったり、イライラしたりして、脆い心のまま。麻薬と同じだ。その状態になると、敗北や失敗による自分の限界を知ること、周りからの目を恐れてしまう。しかし、それを本能的に認めたくなくて、勝負・失敗を避け、うまくいっている自分の妄想ばかりしてしまう。当時の僕はこの状態になっていた。これがいわゆる「夢が夢で終わってしまう」、「現実逃避」というやつだ。


そんな自分が嫌いで、変えたかった。決定的な方法や手段は分からなくても、変わりたい、好きなものを好きでいたいという自分の心に従って、入ってくる情報や自ら取り入れる情報と自分の空っぽに近い僅かな感覚を擦り合わせていく作業を半年続けたら、「これだ」と思えるものに出会うことができた。見つけることは出来ても、初めの1年はこれでいいのだろうかと迷いながら、試行錯誤を続けた。すると、1年経った時ピンとくるものがあった。そこからは自分の可能性への疑いは消え、2年、3年、4年...と続けていくと、発見・思考・試行が積まれていき、自分の成長速度がぐんぐん上がっている。やりたいこともどんどん増えている。


『ドラゴンボール』のベジータや悟空はやられたり、自分より強い敵がいたり、その敵を倒したりしても、修行して、成長し続けることをやめない。歳を重ねても成長・挑戦を続けることをやめない大人はカッコいい。

エレファントカシマシの宮本浩次さんもそのうちの1人。2018年にリリースした『Wake Up』は当時52歳とは思えない、彼の高い情熱を感じることができる曲が詰まったアルバムだ。それを聞くまでの僕は歳をとることは衰えていくものと捉えていた。しかし、そのアルバムを聴いて、情熱があれば歳なんて関係ないことを知った。僕もいくつになっても、成長し続ける心と姿勢を持った人になりたい。だから今しかできないことを全力で楽しんでいこう。