「継続は力なり」
この言葉は半分本当で半分嘘だ。
続けることで成功だけでなく、失敗も経験する。
続けるということは反省と改善を行い、試行を重ねていくことだと思う。それが自分自身の成長につながる。これが本当の部分。
それを実現させるために必要なことがある。
それは「好きになること」。
好きな事をしている時、楽しい気持ちになっている。そして、楽しさを伴った継続をすることが力になる。言い換えると、楽しさがない継続は力にならない。
先述した通り、続けることで成功と失敗を経験する。何なら失敗の方が圧倒的に多い。悔しさ、悲しみ、怒り、寂しさ、情けなさ、申し訳なさが押し寄せてくる。
そんな状態で練習や訓練をして、いいアイデアが浮かぶだろうか。開き直って、投げやりになって、それを全力で取り組んだと胸を張って言えるだろうか。いや、言えるわけが無い。諦めた後、後悔だけが残る。これが嘘の部分。
しかし、失敗して、楽しむ気持ちを持つことは難しい。ならば、楽しむのではない。楽しさに変えるんだ。失敗したあと、自分の気持ちに素直になる。負の感情から目を背けて、慰めになるものに頼るのではなく、まず、認識する。
「自分は今こういう気持ちなんだな。」
他人に相談したり、ノートに書いたりして、とにかく外に出して、認識して、心を空にする。空になった心に楽しさを詰めていく。そして、ポジティブな状態で頭と体をフルに働かせて、反省と改善を行っていく。それを繰り返すことで自分の取り組み自体を好きになっていく。その好きな気持ちが継続の原動力となる。
好きな気持ちがあれば、悪い結果が続いたとしても、途中で止めることなく、高い情熱で走り続けることができる。その姿はとてつもなくカッコいい。
僕はその姿勢を持った人たちに何度も心を救われてきた。だから、僕もその姿勢をもった人間になる。
夢を叶える第一歩は上達することではない。
「好きになること」だということを尊敬する人から教えてもらった。今度は僕が伝えていく番だ。