人生の中で、
「どうしてこんなに苦しいのだろう」と思う出来事に出会うことがあります。
越えられないように感じる壁、逃げたくなる状況、心が折れそうになる時間。
けれど、その壁には大切な意味が隠されています。
◆壁はあなたを止めるためにあるのではない
私たちは苦しみを「敵」と捉えがちですが、本当は違います。
その壁は、あなたを壊すためではなく、あなたの中にある力を引き出すために現れているのです。
◆乗り越えるとき、人は変わる
壁にぶつかると、人は初めて自分の弱さを知り、本当の願いに気づき、どう生きるかを問い直します。
その過程で、これまで眠っていた力が静かに目を覚まします。
◆壁はやがて「盾」に変わる
乗り越えたあと、私たちは気づきます。
「あの経験があったからこそ、今の自分がある」と。
同じことで揺れなくなり、人の痛みに寄り添え、判断に芯が通り、「大丈夫」と思える強さが育ちます。
それはもはや苦しみではなく、自分を守る力=「盾」へと変わっているのです。
◆古事記が教えてくれること
古事記の神々もまた、幾度となく試練を通ります。
大国主命は命の危機を何度も乗り越え、そのたびに蘇り、力を得ていきました。
その結果、国をつくる存在へと成長していきます。
これは、苦しみが力に変わり、壁が盾へと変わる象徴的な姿です。
◆いま、苦しみの中にいるあなたへ
いま目の前にある壁は、あなたを止めるものではありません。
それは、あなたの中にある光を引き出すための扉です。
どんなに高い壁も、
越えたときにはあなたを支える力となり、
あなたを守る存在へと変わります。
だからこそ今は、
その一歩を、静かに、丁寧に進んでいきましょう。
全国古事記塾主宰 今野華都子絵と文記す












