こんにちは、正月明けから風邪をひいて体調がよろしくない能登の紙
屋の情熱男ですm(__)m
今シーズンの冬の能登は雪が積もっていないですが、寒暖の差が
あるので体調の管理は大変です。ですから、私みたいな雪国の人間
は逆に雪がある程度降っていた方がそれなりに冬に身構える体質に
なっているので、暖冬って易々と喜んではいけないですね。
皆さん、寒い中ですが、体調に気をつけてください
ということで、1月はあんまり外出していなくて、時間を持て余していま
した時に楽しむことができたものがありました!
それは古典芸能の「講談」です
最近は講談師 神田松之丞さんがよくマスメディアに露出して人気が
上昇していますね。私もきっかけは松之丞さんでした。
講談は聞いていると日本の歴史と文化の勉強になりますし、なんと
いってもテンポいい口調でもって話に自然と引き込まれます。また迫力
ある口調でもって情景や心理がわかりやすく描写されています。
そこで私が注目するものはといいますと
講談師が講談を読んでいて調子を乗せる時に釈台(しゃくだい)という
講談師の前にある木の机をパッ、パパ~ンって音を立
てて叩く時に使う張り扇(はりおうぎ)です
竹の板を中心にして張り扇大に切ったボール紙をでんぷん糊で貼り、
その上から西ノ内和紙という特殊で高価な和紙をぐるぐる
巻きつけて作ったものです!
この西ノ内和紙は茨木県常陸大宮市で作られている丈夫で良質な手
漉き和紙で、あの水戸光圀さんの「大日本誌」の編纂や、江戸時代の
商家で大福帳(今で言うと帳簿)に使用されてていました。この和紙は
破れにくく、水につけても字がにじまないくらい強靭な和紙だそうです。
そして、この張り扇は講談師自ら手づくりしているようです
ということで講談がなんと!和紙とつながりをもっていて、紙を
扱うことを生業にしている身としては講談にすご~く興味深くなってい
ます
どちらかというと最近これといった趣味がなかったのですが、
講談がこれからの私の生きる糧になれるような気がします
楽しみです