浮世亭一門

浮世亭夢丸、歌楽からなる上方漫才一門。今回は歌楽派とん平門下を取り上げる。





国分健二が組んだ歴代のコンビ。てるてるは元鳳エース。浮世亭ジョージは小川ジョージ。元パンチャーズ。解散後は太平シローと組んでいた。その後はニックとザUSAを組んだ。89年からは浮世亭三吾と組んだがジョージの病気により解散している。


出演

ドロンを追え!

お笑いネットワーク

とんぼり笑店街

ヒット78

日本全国ひる休み(ジョージシロー)

12時開演!


浮世亭三吾十吾(69-89)

十吾の病気による引退に伴い解散した。三吾ジョージ解散後は1997年から娘の美ユルとコンビを結成。


レコード

GW-5250 やんぐ寄席 1604

CD

よりみち酒場 (三吾美ユル) 1605

資料

漫才7号 秋田實 1606

出演

ミニミニ社員

お母ちゃん笑って


浮世亭リングサイド(85-93.01-06)

元ミヤ蝶太.蝶作。後に渚リングサイドに改名しリングのみ浮世亭とん平に入門し85年から浮世亭リングサイドで吉本興業へ。吉本所属の筈だが吉本興業関連の本に写真が載っていないのが謎。一度解散し2001年にWコミックのジョージマン北をサイドとして二代目リングサイドを組むも06年に解散。初代サイドは98年の解散後は自称浮世亭きん平を名乗って四国の木村進劇団などにいたが04年に亡くなる。リングは詐欺容疑で2010年に逮捕されている。その後リングはだみあん武田と漫才コンビを組み細々と今も活動していたりいなかったり。


CD

大阪好きやねん 浮世亭リング 1607


浮世亭てっ平ミリカ(93-98)

93年の初代リングサイド解散後にサイドと組んだ夫婦漫才。98年に離婚解散。ミリカは後に歌マリミリに。


映画

父危篤、面会謝絶 97年 DVDあり


浮世亭とんぼ.横山まさみ(99-)



99年に結成。まさみは横山ひろしの弟子。とんぼはとん平の弟子。今もなお落語の定席で活躍中。


浮世亭いちごいちえ

女性コンビ。09年の時点ではすでに解散している。

浮世亭大吾小吾

93年結成。2020年に解散。一門からも離脱。


歌メリマリ



77年結成。最初の頃は大須演芸場にも出演していた。永遠のトップバッターとして1990年のうめだ花月閉館まで出演。メリの結婚により解散。マリはその後もエンジェル、まりみわ、まりいろは、まりちゃんず、マリみり、マリみわなど転々とコンビを組んだり解散したりを繰り返し2009年に歌メリマリを1度だけ復活をした。最近もいくよくるよ追悼イベントに歌マリが登場した。


出演

花月脱線劇場

お笑いスター誕生!


泉和助



伝説のコメディアン。1933年にエノケン一座に入り芝居歌の修行を積む。その後東京吉本興業に入り吉本ショウヘ。戦後日劇ミュージックホールの開演時に迎えられトニー谷との名コンビが生まれる。58年には一年パリに芸の勉強をしに行っている。しかし体が弱く他人にギャグを教える方が上手く和っちゃん先生と言われ親しまれていた。岡田真澄は弟子だ。たこ八郎も弟子入りを志願したが泉太郎(2代目ワ助)の方へ回された。67年頃から体調が悪化し雑誌を除きメディア露出がほとんど無くなる。69年1月から入退院を繰り返し9月に離婚。翌年1月に師匠を追うようにアパートで孤独死という悲しい最期であった。


TV出演

笑えば天国 59.10.6-12.29

何か面白いことないか 

講談バラエティー 66.3.20

お笑い娯楽館 64.4.6-65.3.29


映画

続ますらを派出夫会 56年 東宝 未ソフト化

私は嘘を申しません 61年 新東宝 DVDあり

がめつい奴は損をする 61年 ニュー東映 

未ソフト化

カメラトップ屋 お嬢さんが狙ってる 61年

ニュー東映 未ソフト化

大笑い次郎長一家 三ン下二挺拳銃 62年 東宝

未ソフト化

東海一の鬼紳士 63年 東映 未ソフト化

花のお江戸の法界坊 65年 東宝 未ソフト化


特集① 泉和助の傑作本



泉和助の唯一の著書である人をドッと笑わせる秘術。これまた凄い本で笑いに関する全てが網羅されていると言っても過言ではない。談志との傑作コント「リズムは笑う」も掲載されている。昭和演芸マニアには必見の本である。


特集② 泉和助の映画


泉和助の出演映画で手軽に見れるのはオフィスワイケーから出た傑作喜劇「私は嘘を申しません」のみである。発明家の生田(松原緑郎)はお金を持ち逃げされるが先輩の近藤(泉和助)の手を借りて亡くなった小説家になりすまし遺産を狙ったり外人に大仏を売りつけたりあの手この手で儲けようとするが失敗ばかり...という軽めのコメディ映画。デン助、トニー谷、由利徹、柳家金語楼、ユセフトルコ等新東宝オールスター全員出演となっているため見ていて飽きない。



コックのシーンは傑作。