四次元パーラー「アンデルセン」の驚愕 5年後に知った心に住む岡田有希子の幻影 | kkのブログ

四次元パーラー「アンデルセン」の驚愕 5年後に知った心に住む岡田有希子の幻影

久しぶりの更新で、また重い内容になりそうなのですが、お付き合いを。

先日、家財の整理をしていたら、古い写真が出てきてそれを眺めているうちに、1枚のポラロイド写真がふと気になり、そこから今回の話がスタートします。

四次元パーラー「アンデルセン」と言えば、そのスジの人には有名な喫茶店ですが、超能力ともマジックともつかないショーを無料で見せてくれる喫茶店が九州の川棚というところにあります。時は遡って5年前の夏、会社のお盆休みを利用し、私はアンデルセン詣でをしてきました。

店の仕組みや細かな内容については、インターネット検索をかければいくらでも出てきますのでそちらに譲りますが、確かに目の前で行われる非現実の世界は私の目にも驚きの連続でした。手品は詳しくはありませんが、手品のような怪しい手の動きや仕掛けがなく、いきなりハッキリ見える状態で物が空中に浮いたり、また誰も知らない秘密を次々に言い当てていくのは凄いとしか言いようがありません。ただし、全ての演目がそういう訳ではなく、中には明らかにマジックグッズを使っているなとか、あと静電気を飛ばす仕掛け等は多少の電気の知識さえあれば何とでも出来るといった部分もあり、そういう目で見ると凄いと思われた超能力(?)も何となく疑問点などがない訳ではないと感じたりもしていました。

面白いのは店の中のオブジェについても当てはまり、球体がゆっくり回転するのですが、動力源が不明でしかも目を凝らして見ると球体自体が僅かに空中に浮いているのが分かり、どうやってこの球体が浮上して回転しているのか磁石の力なのか圧搾空気を使っているのか私は非常に興味を持ちました。

不思議だったのは、私が質問した訳ではないのにショーの途中で、「球体のオブジェをずっと気にしている人が居ますが、これは磁石でも空気で浮かしている訳でもなく重力を制御しています。ここに置いてある限り電力もなく永遠に廻り続けていますが、不思議なことに地震が起きた時は回転が止まります」と説明をされたことです。まるで、心の中を見透かされたかのようでギョッとして焦りました。

演目の一つにポラロイド写真を使った念写があり、それに私が参加することになりました。トランプのカードを見てそれをイメージするとポラロイド写真にそれが念写されて写し出されると言う物ですが、見事に見たカードが頭の付近に念写されていました。そして、その上には小さな女性の顔が出ており、マスター曰く「この方は、あなたの心に深く焼きついている女性のイメージです。初恋の人かも知れません。この方はご存命ではないかも?ちょっと分かりません・・・」とのことでした。

私の初恋って言っても、私自身ハッキリ覚えておらず、あれが初恋だったのか、これが初恋だったのかどれをとっても判然としないのですが、写っていた女性が子供ではなく、そこそこの大人の女性のイメージだったので色々考えた挙句、小学校時代の先生ではないかと結論付けました。私自身、その人の顔は覚えていないのですが、小学校4年生の時に、担任の先生が産休とのことで、ピンチヒッターとして来た、若い女性の先生がおり、優しくて正義感の溢れるこの臨時教員を子供ながら尊敬し大変慕っていたのでした。けど、恋愛という感情では無かったようには思いますね。尊敬して慕っていたけど、愛情ではなかったと今でもハッキリ言えると思います。この先生が教えてくれたものは私の中でその後の人生において大きな財産となりましたし、そういう意味では恩人であるのですが・・・。ただ、その後すぐに私は親の都合で引越しをすることになり、実際にこの先生から授業を受けたのは僅か3ヶ月のみになります。古い写真なども一枚も残っておらず、今となっては名前しか覚えていません。工藤初子先生という当時(昭和56年頃)確か、二十三、四歳くらいの新米の先生だった筈です。

アンデルセンのポラロイド写真に出てきた、初恋のように「私の心に深く焼き付く女性」というとこの工藤先生位しか思い浮かばず、本人の顔を覚えていない以上、そうなのかなと何となく思うしか有りませんでした。けれど、事実は全く違う方向への結論と結びつきます。

時が経って、2012年、今年のゴールデンウイークを目前に家の片付けをしている中で、ひょんなことでアンデルセンのポラロイド写真が出てきたところから、話しが急展開します。実物の全体写真はプライバシーもあり出せないのですが、実際に女性の顔は大きさにして3~5mm程度で、本当に肉眼でまともに見える限界位の大きさしかありません。写真があまりにも小さいので、今までさして気にしていなかったのですが、ふと、最近買い換えたスマホの写真を使い、拡大すればもっとハッキリと見えると気が付き、早速、やってみることにしました。本当に思い付きでの行動でしたが、その映像を見た瞬間、私は背筋が凍り付きました。

「嘘だろ・・・。こんな事が有って良いのか!」

拡大したのがこの写真です。

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そう、その写真に写っていたのはなんと、あの自殺した悲運のアイドル岡田有希子だったのです。心霊写真とかではなく、あくまで私の頭の中にある画像が念写されただけらしいのですが、私自身、あの時のアンデルセンで写した写真にまさか岡田有希子が写っているとは思いも寄りませんでした。ポラロイド写真の実物を肉眼で見る限りは、岡田有希子には間違っても見えないのですが、拡大して行くとそこには、私の記憶のイメージにある岡田有希子の画像と同じ映像が出ているのです。私の記憶のイメージにある岡田有希子は笑わないアイドルであり、現役時代から私は岡田有希子が笑っているのが、悲しげでやり切れない気持ちになり、私は岡田有希子が笑っている写真があまり好きではありませんでした。なので、切なげに自分の世界にどっぷりと漬かり無表情でいる岡田有希子のイメージの方が私には強く残っているのです。

あの時、アンデルセンのマスターが「初恋の人かも」という言い方をしたので、全く気が付きませんでしたが、確かに岡田有希子なら私の記憶に深く焼き付く程の印象が残っています。アイドルを恋愛対象とは考えない私には、初恋として岡田有希子が感情的に当てはまらないのは事実ですが、当時、間違いなく一番好きなアイドルであり、むしろ岡田有希子以外にはタレントやアイドルなど全く関心がなかった位なので、特別な存在だったのは事実です。それまでテレビで見るタレントやアイドルも普通に美人だとか思っては居ましたが、岡田有希子だけはレコードやポスター、そして写真集まで当時買いましたし、そういう意味においては、私が本格的に初めて好きになった人と言っても良いのかも知れません。

私のイメージに近い写真と比較で並べてみました。一番左がアンデルセンでの念写の写真、残りの2枚がレコードのジャケットや封入写真です。多くの人がイメージするユッコスマイルでは無いですが、むしろ私にとって実際にイベントで見た岡田有希子の実物の原体験と近いのはこちらの岡田有希子のイメージになります。

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岡田有希子は、目立つイヤリングをしていることが多く、アンデルセンの写真でもそれがハッキリと出ています。こういう部分でも私の頭の中にあるイメージがダイレクトに出てきている感じがします。

5年前には気が付きませんでしたが、アンデルセンでの念写で岡田有希子が出ていた。それは私の心に深く焼き付いた初恋の人。アンデルセンのマスターが私が岡田有希子のファンだった事など知る由も無く、正に世の中には信じられない奇跡が存在することをマザマザと知った訳です。

実は、この1ヶ月ほど前に、インターネットオークションで岡田有希子の全曲集にあたるCD「贈り物Ⅲ」を購入していたのです。特に何か思うことが有った訳ではないのですが、YOUTUBEで映像を見たりして、もう今しか買っておくチャンスは無いかもとふと気になり、たまたま手頃な値段で新品の出品があったので購入したのでした。実は、岡田有希子が自殺したその後、私は岡田有希子の写真集やCD、レコード、本などを全て処分しています。いつまでもファンが未練を残したら、岡田有希子も天国に行けないだろうからと、岡田有希子が安心して眠りに付けるように、気持ちに整理を付けた上での行動でした。

前にもブログで書きましたが、当時の事は私の青春時代そのもので、忘れてはならない記憶ですが、ある意味触れたくもない、そっと心の奥深くに仕舞っておきたいことでもありました。忘れていた訳ではありませんが、25年という歳月がたち、ある意味、本当の意味での心の整理がついたのかも知れません。昔を懐かしむではないですが、もう一度、岡田有希子のことを思い出して見たくなったのかも知れません。

キッカケというのは不思議なもので、全曲CD購入したのも何らかの因果があったのかも知れません。ただ、私がアンデルセンの写真を拡大して見てみようと思ったのは、何もそこに岡田有希子が写っているかもとかいう期待が有った訳では全くありませんでした。単純に、5年前に想像した記憶に無い昔の工藤先生がどんな顔だったのかもう一度思い出してみようというのが、発端でしたが結果としてこんなことになるとは夢にも思いませんでした。ある意味、全曲CDを購入したのもそういう布石だったのかも知れません。

私の頭の中では、今、いろんなことがグルグルと駆け巡っています。記憶であり、アンデルセンのことであり、岡田有希子のことであり・・・。こう、興奮状態に近いのでこの状況がリアルに文章で読んでいる人に伝わるか分かりませんが、人生で、滅多に無い衝撃だったのは事実です。

それにしてもアンデルセンは不思議です。マジック?とも思うのですが、今回の件は驚愕に値する事実です。昔、別のアンデルセンに行った友人は、たまたま店が休みの時を知らず行ったのですが、店の前に黒板が置いてあり、「○月○日○○時に、○○県からおいで頂いた○○さん、大変申し訳ありませんが本日休業となっております。またのお越しをお待ちしております」と書いてあったそうです。無論、予約も何もしていないので、友人が行くことなどアンデルセンのマスターはおろか誰も知らない筈ですが、そこには見事に予言が書かれていて、本人も目の前の黒板に書かれていることの事実が信じられず、知らぬ間に催眠術に掛けられて記憶を消されているのではないかとか訳が分からずパニックになったと言っていました。

正直、5年前にアンデルセンに行ったときは半信半疑でしたが、5年後に知った真実は本当に恐るべきものでした。点と点が線で結びつき、そして何かが氷解した、私の中ではそんな感じが残っています。こんなことが本当にあるんですね。