誤謬の訂正 | kkのブログ

誤謬の訂正

菅首相が明日、東北の被災地を訪問するそうだ。ほんとうにバカなんじゃないかと思う。あれ程の失敗をしておきながら、また同じ事を繰り返そうとしている。テレビを見てインターネットで情報を集めれば、被災者が何を欲しがっているのか検討も付くだろうに・・・。現地に多くの災害派遣隊が行っているのでその報告を冷静に聞いて指示を出す。結局、今は慌てふためいても何にもならない。何も出来ない状況だということをシッカリ認識して、一国の首相たるもの全ての責任を自分が被る覚悟で構えて居れば良いのではないか?それが国民の動揺を鎮め、現場での作業の滞りがないようになるのではないか?

同じ愚を繰り返すとはどういう神経をしているんだか分からないが、あなたが現地に行くことでどれだけ多くの人に迷惑をかけるということを考えないのか?今、公人として被災地を訪問することで人々の癒しになることが出来るのは天皇陛下(皇后陛下、皇太子殿下他皇族の方々も含む)位ではないか・・・。天皇陛下も現地に迷惑をかけてはイケナイとメッセージを出すに留めている現状で、愚策を繰り返すアホな首相が現場にシャシャリ出る様は本当に腹立たしい。

民間災害ボランティアの人達も現地に迷惑を掛けてはいけないと活動を苦虫を噛み潰して我慢している。今は自衛隊と政府機関と支援企業による活動の推移を見守るのが得策だ。被災地の避難所では誰でも良いから来て手伝って欲しいと考えているかも知れない。無策な政府に怒りを覚えているかも知れない。ただ、今回の災害は未曾有のものでかつて経験したことがない規模のものであるのも確かだ。阪神淡路大震災のように機能を維持した大都市(大阪市)がすぐ近郊に有る訳でなく、一つのエリアが壊滅に近い打撃を受けている。それに加え原発事故とそれ単体でも国家の危機となるような事態にも直面している。全て手探りの状況だからこそ求められるのが統制された指揮系統による末端までのコントロールなのである。仮に民間災害ボランティアを無秩序に配置すれば、それこそライフラインの再分断や、原発のエリアであれば2次災害に遭遇して多大な被害に発展する可能性もある。被災者とボランティア間での摩擦を生むことも考えられる。多くの人を一日も早く立ち直らせる為には、絶え難きを絶え忍び難きを忍ぶことが今求められるのではないかと私は考える。首相一人が現地に入ったところで、避難所の班長が元気で人の良さそうなお年寄りを斡旋し予定調和の白々しい嘘で塗り固められたお涙頂戴の寸劇がビデオテープに納まるだけ。

何を考えて現地入りするかは知らないが、まさか避難者から直接要望が聞きたいとか被災者を励ますとか言うんじゃないだろうなあ。それって、思い上がりも甚だしいというか、現地で災害復興に尽力している全ての人の顔に泥を塗るのと変わらないんじゃないのか!現地に物資が届かないのは、それだけの困難があるということであり、別に自衛隊がサボっている訳ではない。何度も言うが未曾有の災害なのだ。自衛官も不眠不休で任務に取り組んでいる。避難者の要望があってもそれが実現出来ていないのは危険な現場で復興に当っている人達が痛切に感じている。それが安全な場所で無策な対策しか出せない人がノコノコと現地にやって来て要望をチョコチョコと申し合わせ程度に聞く?このあまりにも無神経な行為は現地で災害復興に当っている人達にどれだけ無力感を与えるか・・・。そんな人物から励まされて嬉しいと思うか?

国民の大半は今回の災害に心を痛めている。ただ、ある意味、災害は身内に起こらなければ対岸の火事だ。けれど、対岸からでも出来ることはある。買占めをしないとか、援助物資の提供だとか。義捐金でも良い。今、求められることは冷静な対処だ。各企業では災害復興需要に応じて資材を供給できる体制を今のうちに整えていかなければならない。慌てて現地に飛び込むのは、その場限りの無責任な行為で見守ることの重要さも知るべきだ。

中には火事場泥棒やこういう状況で強姦をするような許せない奴らもいる。こういう奴らはそれこそ裁判員裁判の中でドンドン重い罰に処せば良い。警備等はそれこそ政府として出来る対策の一つだ。退役警官を臨時に被災地の治安維持警備として召集しても良いではないか?法治国家であるが、時限立法としてやれば出来ないことではない。それこそ政治判断が求められることではないのか。

それでも現場に行く理由を考えるとすれば誤謬の訂正か?とすれば、やっぱり初動で現地入りした自らの愚行を正当化した訳か?枝野官房長官でも誰でも良いから、だれか菅首相を止めてくれ。