【一般質問】R5年12月定例会(第4回) 「農業の担い手不足対策について」 | 毎日が宝探し

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【一般質問】「農業の担い手不足対策について」



具体的には・・・・・
 今回の質問は、農業の担い手不足対策についてでございます。
 進む人口減少と高齢化、また猛暑などにより、

この夏も草刈りが追いつかない様子などが見られました。
稲作農家の方は耕作面積が増えると、同時に草刈り面積も増えるため、

このままでは農家を続けられない、
借りている農地を返したいなどの声も聞かれ、

また、地域の保全活動においても、高齢化、人手不足など心配する声が聞かれます。
 農業や農村地域の担い手不足は、今後さらに深刻化されることが懸念されます。
そのため、今後より一層多様な担い手の確保、育成に当たる必要があると考えます。
 そこで、次の点についてお伺いいたします。
 農業の担い手不足等により負担増となっている草刈り等の維持管理に対して、
現在行われている事業と今後の対策についてお聞かせください。
 以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。
ご答弁のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
  

   
市の答弁 農林課長・・・・・・・・・
農業の担い手不足等に対し、現在行われている事業と今後の対策についてお答えします。

 近年の農業を取り巻く情勢は、国際情勢やコロナ禍及び担い手の高齢化等により、
ますます厳しい状況になっており、農業経営や農地の維持管理に大きな影響を受けております。
 市では、国の農業経営支援策のうち、多面的機能支払交付金事業を活用し、
農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域の共同活動を支援し、
地域資源の適切な保全管理に努めております。
 また、農業委員会では、雑草が繁茂している農地の近隣住民からの依頼により、
農地の所有者に対し通知をして、草刈り等の維持管理を促しております。
 今後の対策につきましては、人材、物資、補助金の支援施策が必要と考えますが、
現在活用している多面的機能支払交付金事業の組織数が25団体、

保全面積は1,111.3ヘクタールでありますので、
参加組織数の拡充を図り、市内全域で保全組織が機能するよう図るとともに、
他自治体における取組事例を参考に、保全管理支援、耕作放棄地の再生を図ってまいります。
 担い手不足においては、農業委員会と連携を図り、地域ごとに地域計画を策定し、
各関係機関と協議を進めることにより、大規模農家への農地の集積、

集約化やスマート農業化等による効率化を進めることにより、

草刈り等の維持管理対策の一助を図ってまいります。
 


再質問・・・・
 現状、地域や農業者の状況に応じた支援や計画策定を進めてくださっており、
基礎となる取組だと思われます。草刈り等の維持管理は一例でありますが、
現状の支援、対策について、より一層進めていただきたいと思います。
 その上で要望させていただきます。

 進む人口減少と高齢化を考えますと、同時に地域内の人材に加え、
さらに多様な担い手、若手の人材の確保、育成が必要だと考えます。
 いすみ市においては、移住相談にいらっしゃる方の多くが農的な暮らしを希望されており、
地域でのつながりを通じ、環境保全活動に加わっている方や農家の手伝いをする方、
さらには個人事業主として草刈りをはじめ農家の手伝い、
宿泊施設の清掃などマルチな働きをしている方もいらっしゃいます。
他地域において、農家の繁忙期に短期的に働くスポットワーカーや、
農業と他の仕事を組み合わせて複数の仕事に携わるマルチワーカーなどの活用が増えており、
いすみ市においても、必要に応じて受け入れる体制や仕組みづくりを進めることが
多様な担い手、若手の人材の確保につながっていくと思います。

すぐに農業の担い手となり得ないとしても、地域の担い手となり、

地域の活力となることで地域コミュニティーの維持もつながると考えます。
 今後、地域や農業者の状況に応じた支援や各関係機関と協議を進める際に、
こうした多様な担い手の活用の検討や、受け入れる体制と仕組みづくりなども視野に
入れて行っていただけますよう要望させていただきます。
 また、担い手不足においては、農業だけでなく、漁業も商業も同様の問題だと考えます。

 こうした状況に対して、総務省では地域人口の急減に直面している地域において、
農林水産業、商工業等の地域産業の担い手を確保するための特定地域づくり事業を

行う事業協同組合に対し、財政的、制度的な支援を行う特定地域づくり事業組合制度の

推進を行っております。
 他県で制度を活用し若手人材の活躍など先行事例が出てきております。
現在、千葉県での事例はありませんが、いすみ地域は過疎指定される状況にあるなど、
地域として公民連携し、先んじてこうした制度の検討を進める必要があると考えます。
 担い手の確保、育成は容易ではありません。地域おこし協力隊事業の有効な活用や

移住定住促進、企業支援との連携や地域に埋もれている労働力の掘り起こしなど、
あらゆる角度から地域の担い手確保への対策を各課連携し取り組んでいただきますよう、

併せて要望させていただきます。
 以上、今回はお願いをさせていただき、私からの質問は終了させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

議事録は、下記からご覧いただけます。

いすみ市  令和5年12月 定例会(第4回)  12月07日-02号

 


 

 

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