ある20代の男性の患者さんです。
重度の歯肉炎で歯肉からの出血が止まらないという主訴で来院されました。
ブラッシングとスケーリングで治癒するという見込みのもと治療を開始しましたが、症状は一進一退でした。
ある日のこと担当衛生士が涙を浮かべて困っていました。
ちょっとみてみると忙しくて3日間歯をみがいていなかったの事でした。歯肉炎はすっかり元通りに悪くなっていました。
患者さんとお話してちょっと厳しい意見をさせていただきました。気分を害してもういらっしゃらないかもしれないと思いつつ待つこと2週間。
すっかりきちんと磨けるようになって、歯肉炎も相当回復された状態で再来院していただきました。
「この前のお話で目が覚めました。歯をきれいにするということが全く解っていませんでした」
と言って頂けて、衛生士も私も一安心です。
患者さんを患者様と呼ぶ医院ではどんなに患者さんの為になるとしても、こんな厳しいお話をすることは無いでしょう。
と言うわけで鎌田歯科では今後も患者さんと2人3脚で治療を進めて行きます。