歯を失う原因と言うと虫歯と歯槽膿漏が思い浮かぶと思います。

実際にはそれ以外の理由で歯を失うことも多いのです。

それは「歯根破折」です。

特に神経を取った歯の強度は思った以上に弱くなっています。

イメージとしては「太さ5-10ミリの木の棒」くらいでしょうか。

28本の歯のうち1本だけがこの状態でも問題はありません。

しかしだんだんと神経の無い歯が増えていったり、ブリッジになったりしていくとどうしても弱い歯に力が掛かり過ぎる様になってきます。

単純に物理学的な強度が噛む力に耐えられなくなって割れてしまうのです。


歯の治療が終わると、治ったから前と同じようにしっかり噛めると思うかも知れませんが、長持ちさせるには咬む絶対的な力を弱くしていかないとダメなんです。


一目見ただけでこの歯は割れそうだなぁとわかるので、いろいろ説明はするのですが、やはりわかりにくい様です。



欧米人の歯に比べて日本人の歯は根の長さも短く、厚みも薄いのであまり強く噛んでほしくないです。ガムをいつも噛んでいたりするとよくないと思っています。


特に多数のブリッジの治療をしたりした患者さんには禁ガムをお願いしています。