神経をとる治療は「抜髄」と言います。
当然取らない方が良いに決まっています。
ただし話はそう単純じゃありません。
虫歯が深くなって神経ぎりぎりの深さの時、とる治療をするか、残すトライをするか迷います。
この場合再度治療して「抜髄」することになります。これで済めば遠回りするだけなのでまだいいです。
一番困るのは経過が悪くてもあまり痛まずに、少しずつなかの神経がやられてしまう場合です。
最悪の場合、顎の骨の中で根の表面が死んでしまって、どんなに治療しても痛みが引かなくなる場合があります。この場合抜歯するしか方法がなくなります。
これはできれば避けたいと思っています。
結論としては神経を取るべき状態になってしまった歯は、無理に神経を残さない方が良い場合もあると言う事です。
ただし可能であればできる限り残す努力はいつもしています。
経過が良い場合冷たいものが少ししみたりしますが、だんだん痛みが弱くなって、最終的には痛くなくなります。
経過が悪い場合痛みが何時までも引かずに、冷たい物だけでなく、熱い物まで痛みの原因になってきます。