ある番組をみていると肺がんと喫煙は関係ないという意見が出ていました。
その方の話によると「喫煙率は下がっているけど、肺がんで死亡している方は増えている」というのがその根拠だそうです。
個人的にはタバコの煙には約50種類の発がん性物質が含まれていることや、タバコを吸い続けることで気管支や肺胞に慢性的な炎症が起こり、その結果として、肺胞の破壊が進行することが知られているためタバコは健康に悪いことには変わりありません。
では、本当に喫煙と肺がんは関係ないのでしょうか?
実は、以前の統計と今の統計を単純に比べられないということがあります。簡単に言うなら、現在は超高齢化社会ですが、統計を取り始めた頃は高齢化社会ではなかった。
「がん」は高齢化が進むほど増える傾向にありますから、超高齢化社会の現在と、そうではなかった過去を単純に比較することはできないのです。
それでは、どうしたらいいのかというと、年齢構成の違いを考慮した年齢調整死亡率ををみるということ。この統計によると1990年頃より低下傾向に転じていることがわかるのです。
テレビ番組ではいろいろな立場の方が、様々な話をしますが、どの情報が正しいのかという判断は自分でしなければいけないというのが現状なのかもしれませんね。
健康に不安を感じたら蒲田中央整骨院にご相談ください。