今週っもまとまった雨は降りませんでした。しかし、

 

 

栗林の中に埋設しているナメコの榾木から一気にナメコが発生してきました。この場所は去年シイタケの原木を取るために伐採して日当たりがよくなってしまい、今年は乾燥しちゃって収穫できないかなと思っていたのでちょっとビックリです。嬉しい誤算ですね。

 

 

ナメコは基本地面と榾木の間から発生しますが、たまに樹皮の方から出ることもあります。いずれにしても地面に近いうえ、独特のヌメリがあるので落ち葉とか土が付きやすいです。

 

 

よくキノコは洗うなと言いますが、菌床栽培以外ではゴミまみれになるのでよく洗った方がいいです。ヌメリがあるので洗っても特に変化はないのと、ナメコを大好きなヤスデがヒダの中に隠れていることがあるので、よく洗い流しましょう。

 

 

外の水道でよく洗ってやると綺麗になりました。収穫したのは発生したナメコの一部だけですが、それでもまずまずの量が採れたので、今後の収穫で干して備蓄に回せる分も準備できそうです。

 

 

シイタケはゆっくり。雨が降るともっと加速すると思いますが、来週もほとんど晴れ予報なのでちょっと厳しいようです。

 

 

さて、先日シイタケ原木の伐倒の準備ができたので早速クヌギの木を倒していきましょう。

 

 

運搬車で現場に持っていくのはチェーンソー一式、手動ウインチ、金車と尻手ロープ・ワイヤーです。特に手動ウインチが結構な重さになるので、それほど遠くないとはいえ運搬車の存在はありがたいです。

 

 

まずは一番奥になるこの木から伐っていきましょう。写真よりさらに奥に向けて倒して、次の伐倒の邪魔にならないようにします。

 

 

この木も根元に白い木屑が落ちていました。結構キクイムシが広がっているようですので、この木も近いうちに枯れていたかもしれません。

 

 

他のクヌギの木にもキクイムシが入ったような跡があります。この虫が媒介するナラ菌が増殖すると木は枯れてしまうので、あまり良くない兆候です。

 

 

それはさておき、とりあえずは目の前の伐倒を進めていきます。まず、ワイヤーを折り返す予定の木に金車を付けます。

 

 

次に伐倒する木に環状のワイヤーを巻き付け、そこにウインチのワイヤーのフックを取り付けます。

 

 

ウインチのワイヤーを金車で折り返してウインチに通してやるとセットは完了です。あとは伐倒する木を軽く引っ張るぐらいまでワイヤーを張ってやればチェーンソーで伐っていく準備ができます。

 

 

左が伐倒する木で写真奥に金車があって折り返しています。その先は右側でウインチに繋がっているので、そこでウインチを巻いて奥(金車側)に向けて木を倒していきます。当然ですが、金車で折り返さずにウインチを巻くと自分の方に木が倒れてくることになるので非常に危険です。

 

 

チェーンソーによる伐倒は、いつものようにまずは受け口を切ります。若干、芯に向けて下がり気味になってしまいました。本当は水平に切る方がいいです。

 

 

受け口は木の直径の1/3~1/4程度が適当なので、その後反対側から追い口を切っていきます。木の重心の位置によっては追い口を入れた時点から倒れ始めることもあるので、いつでも退避できるように様子を見ながら切っていきます。

 

 

今回は追い口を入れても立ったままだったので、ウインチを巻いて重心を傾けて倒しました。掛かり木になることもなく無事倒せましたね。根元が太かったので切った位置がちょっと高くなったこともあって、ツルは完全に千切れて落ちてしまいましたが問題はありません。

 

 

これはクヌギの伐倒の邪魔になった枯れマツを伐ったところですが、本来なら倒れたときにツルが千切れずにこんな感じで残ります。これがあることで木の倒れる方向をある程度制御できるので、ツルを残すように切るのはとても大事です。

 

 

それほどトラブルもなく予定の本数を倒せました。掛かり木にならないように内側に向けて倒したので少々木が折り重なっていますが、丸太にするときに枝を払ってスリムになるので問題はありません。木からある程度水分が抜けるまで1カ月程度は掛かるので、原木作りはまた来年ということになります。慌てる必要はないので1月中旬ぐらいになるかな。