とあるイタリアンレストランに初めて行った時のこと
噂では
この店は近所では
かなり人気のある店だということで
以前から行ってみたく
やっとの思いで
時間を作ることができた。
その日も、少し遅めの入店だったが
すでに席は80%ぐらい埋まっている。
その時点で私は
「噂通りで、すごいなー」と思う。
店内の雰囲気も
今風で清潔感もあり
好感を持てた。
着席して
「さて、一杯目の飲み物を!!」
と思って
メニューに目を通した時
「すごい!!沢山飲み物の種類がある!!
何にしようかな?定番のビール?
いやいや、ちょっと小洒落てワイン?シャンパン?」
どんな状況にも対応出来る、飲み物の数々。
素晴らしい。
しかし
残念なことだが
私は『いつも通り』の
「ビール」をついつい頼んでしまった。
『いつも通り』の・・・。
そして、次に食べ物を注文しようと
メニューに目を通した時
やはり
「すごい! 沢山料理の種類がある!!
何にしようかな???」
しかもイタリア語でメニュー表記がされていて
その下に日本語で丁寧に料理説明が・・・。
「ん~~どれも気になる気になる。
丁寧に一つ一つ読んで~~~~~
どれにしようかな?」
すると、そこへサービスマンが登場
「お決まりですか???」
私「いや、ちょっと待ってください。」
彼「かしこまりました」
そして私はまたメニューを読み始める。
すると、同席した方が
「決まりましたか?」と・・・。
自分としては
早く決めなければいけないのは
重々承知なのだが
「せっかく楽しみ」に「やっとの思い」で
時間を作ったのだから
一番いいもの???というか
ここの店の「イチオシ」を
食べたいと思う気持ちが募ってくる。
そこで私は
サービスマンを呼んで
「すいません、今日のオススメのお料理は
前菜だったら?
主菜だったらなんですか?」と
尋ねると・・・。
彼「全部です!! (笑顔)」
私「え?全部?」
彼「はいそうです、どれも美味しいですよ!!」
私は思わず、こいつ本気か?本気でそう言っているのか?
私は本気でメニューを吟味してここの店のイチオシを食べたいんだぞ!!
と思うのと同時に
次の瞬間、私が言った言葉が
「じゃーすべてください、どんなに時間がかかっても
待ちますので食べさせていただきます。またお金は必ずお支払いしますので。
なんなら、前払いでも構いませんので。
すべてがオススメなのですよね?」と笑顔で私が答えると
彼「え?」
私「だから全部がオススメなのだから、全部いただきますよ」
確かにこの会話、あまのじゃく、に聞こえるかもしれませんが
私からすると
失礼極まりない。
本気でこの店のオススメを食べたいと思って
誠心誠意を込めて聞いたのに。
答えが「全部って」・・・。
「全部って」いうから「全部って」言ったのに。
彼はニコニコしながら困った様子。
私もすかさず、満面の笑みで
「いいですよ~~全部で~~楽しみにしておりますよ~~」と
すると彼は
上司?先輩?であろう人にこの押し問答を報告。
すると、慌てて上司?先輩らしき人が登場。
「お客様、全部と申しましても
まずはかなりお時間がかかります、
それに食べることもできないのでは?
もしよかったら、私がオススメのものをご案内させていただきますので
もう一度、ご検討していただけますか?」と・・・。
私「え?先ほど時間がかかっても待ちますとお伝えしたはずです、
しかも私が全部食べるとは伝えておりません、私がお腹がいっぱいになった時点で
知人、友人を呼びます。」
彼「いやそういう問題ではなく・・・。」
それを聞いて私の頭の中で
何かがスパークした音がした。
私「私は真剣にこの店のオススメを食べたく
あなたの部下らしき彼に相談したのですよ~~
そしたら彼が全部というから、私も全部と言ったのですよ~~」
彼「それはわかりますが・・・。」
私「もっと責任を持って発言してください。あまりにも軽い気持ちで
サービス、対応しすぎではありませんか?」
彼「申し訳ございません」
私「せっかく、楽しみに来たのに
これじゃ~~雰囲気ぶち壊しです・・・。
残念ですが、退席させていただきます。」
これが先日あった出来事です。
皆様のご意見お聞かせください。
私の考えは?間違ってるでしょうか?
お堅い頭でしょうか?
それとも考えすぎでしょうか?
最近の飲食店では
メニューの数が多いことが良しとされたり
する風潮も気になるのですが?
あまりにも多いと
本当に、本当に店が側が
お客様に食べて欲しい料理ってないような気もします。
どれでもいいのかな?
そんな適当に料理に向き合っているのかな?
今日の写真は
江戸東京野菜 後関晩生小松菜
石神井 井ノ口さんからいただきました。
柔らかさ、香り、なんとも言えない美味しさです。
それでは皆様良い1日を〜〜