世界最先端の肥満の科学とは?!痩せるキーを握る自律神経 | <製薬会社の社長>畠山兼一郎のブログ

世界最先端の肥満の科学とは?!痩せるキーを握る自律神経

(京都大学教授 国際電気生理運動学会会長 森谷敏夫先生の研究室にて学ぶ)




人間の身体は単なる偶然の進化によってこのような精緻なものになっているのでしょうか?

自律神経のことを知るたびに本当に不思議な思いがします。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つががあります。この2つの神経がお互いに作用しあって私たちの身体は生かされております。

たとえば、人が後ろから忍び寄ってきて気づかれないように「ワッ!」と驚かされると、私たちの心臓はドキドキします。しかし、このドキドキはいつまでたってもドキドキするのではなく時間の経過とともにおさまってまいります。

この時心臓を早鐘のようにドキドキさせたのが“交感神経”で、ドキドキを静めたのが“副交感神経”です。このように交感神経と副交感神経は陰と陽、表と裏のような関係なのです。

ところで、女性が年齢を重ねると、よく太りやすくなると聞きますが、交感神経の働きが弱ってくるとどうやら太りやすくなるようです。



なぜならば、私たちが太ってくると、レプチンという物質が出てきて「痩せろ!」という信号が脳に行きます。

そしてその信号が交感神経を刺激すると脂肪分解酵素リパーゼが働きだします。

脂肪の分解が始まると中性脂肪は遊離脂肪酸となって背中や脇腹に多い褐色脂肪を刺激しカロリーを消費いたします。

人間の脂肪にはエネルギーを蓄える脂肪と、エネルギーを無駄遣いして体温を高め、脂肪を分解する<褐色脂肪>といわれる脂肪があります。

このように、すべての脂肪はアドレナリンを出す交感神経の支配下におかれておりますので、人間の体重調節は神経が行なっているといっても過言ではありませんね。

身体を動かす。ちょこまか動かす習慣がどうやら大切なようですね。