さて、
イエスを監視していた者たちは、
イエスをからかい、むちでたたいた。
そして目隠しをして、「※当ててみろ、
おまえを打ったのはだれだ」と聞いた。
また、ほかにも多くの冒瀆のことばを
イエスに浴びせた。
夜が明けると、民の長老会、
祭司長たちや律法学者たちが集まり、
イエスを
彼らの※最高法院に連れ出して、
こう言った。
「おまえが※キリストなら、
そうだと言え。」
しかしイエスは言われた。
「わたしが言っても、あなたがたは
決して信じないでしょう。
わたしが尋ねても、あなたがたは
決して答えないでしょう。
だが今から後、人の子は
力ある神の右の座に着きます。」
彼らはみな言った。
「では、おまえは神の子なのか。」
イエスは彼らに答えられた。
「あなたがたの言うとおり、
わたしはそれです。」
そこで彼らは「どうして、これ以上
証言が必要だろうか。
私たち自身が彼の口から聞いたのだ」
と言った。
ルカの福音書22章63〜71節
※当ててみろ…直訳「預言せよ」
※最高法院…ギリシア語「サンヘドリン」
※キリスト…すなわち「メシア」