イエスとともに食卓に着いていた

客の一人はこれを聞いて、

イエスに言った。

「神の国で食事をする人は、

なんと幸いなことでしょう。」

 

するとイエスは彼にこう言われた。

「ある人が盛大な宴会を催し、

大勢の人を招いた。

 

宴会の時刻になったので

しもべを遣わし、

招いていた人たちに、

『さあ、おいでください。

もう用意ができましたから』

と言った。

 

ところが、

みな同じように断り始めた。

最初の人はこう言った。

『畑を買ったので、

見に行かなければなりません。

どうか、ご容赦ください。』

 

別の人はこう言った。

『五くびきの牛を買ったので、

それを試しに行くところです。

どうか、ご容赦ください。』

 

また、別の人はこう言った。

『結婚したので、

行くことができません。』

 

しもべは帰って来て、

このことを主人に報告した。

すると、家の主人は怒って、

そのしもべに言った。

『急いで町の大通りや

路地に出て行って、貧しい人たち、

からだの不自由な人たち、

目の見えない人たち、

足の不自由な人たちを

ここに連れて来なさい。』

 

しもべは言った。

『ご主人様、お命じになったとおりに

いたしました。

でも、まだ席があります。』

 

すると主人はしもべに言った。

『街道や垣根のところに出て行き、

無理にでも人々を連れて来て、

私の家をいっぱいにしなさい。

 

言っておくが、

あの招待されていた人たちの中で、

私の食事を味わう者は

一人もいません。』」

 

ルカの福音書14章15〜24節

 

 

※異本に「すべて」を加えるものもある

 

・補足・

ある人についてマタイの福音書22章では

王子の結婚披露宴を催した王にたとえている