イエスは再び会堂に入られた。

そこに片手の萎(な)えた人がいた。

 

人々は、イエスがこの人を

安息日に治すかどうか、

じっと見ていた。

イエスを訴えるためであった。

 

イエスは、

片手の萎えたその人に言われた。

「真ん中に立ちなさい。」

 

それから彼らに言われた。

「安息日に律法にかなっているのは、

善を行うことですか、

それとも悪を行うことですか。

いのちを救うことですか、

それとも殺すことですか。」

彼らは黙っていた。

 

イエスは怒って彼らを見回し、

その心の頑なさを嘆き悲しみながら、

その人に「手を伸ばしなさい」

と言われた。

彼が手を伸ばすと、

手は元どおりになった。

 

パリサイ人たちは出て行ってすぐに、

ヘロデ党の者たちと一緒に、

どうやってイエスを殺そうかと

相談し始めた。

 

マルコの福音書3章1~6節