週の初めの日に、
私たちはパンを裂くために集まった。
パウロは翌日に
出発することにしていたので、
人々と語り合い、
夜中まで語り続けた。
私たちが集まっていた屋上の間には、
ともしびがたくさんついていた。
ユテコという名の一人の青年が、
窓のところに腰掛けていたが、
パウロの話が長く続くので、
ひどく眠気がさし、
とうとう眠り込んで
三階から下に落ちてしまった。
抱き起こしてみると、
もう死んでいた。
しかし、パウロは降りて行って
彼の上に身をかがめ、
抱きかかえて、
「心配することはない。
まだいのちがあります」と言った。
そして、
また上がって行って
パンを裂いて食べ、
明け方まで長く語り合って、
それから出発した。
人々は生き返った青年を連れて帰り、
ひとかたならず慰められた。
使徒の働き20章7~12節