(昨日の続き)
…女たちは王の前で言い合った。

そこで王は言った。
「一人は『生きているのが私の子で、
死んだのがあなたの子だ』と言い、
また、もう一人は
『いや、死んだのがあなたの子で、
生きているのが私の子だ』と言う。」

王が
「剣をここに持って来なさい」
と言ったので、
剣が王の前に差し出された。

王は言った。
「生きている子を二つに切り分け、
半分をこちらに、
もう半分をそちらに与えよ。」

すると生きている子の母親は、
自分の子を哀れに思って
胸が熱くなり、
王に申し立てて言った。
「わが君、お願いです。
どうか、その生きている子を
あの女にお与えください。
決して
その子を殺さないでください。」
しかしもう一人の女は、
「それを私のものにも、
あなたのものにもしないで、
断ち切ってください」と言った。

そこで王は宣告を下して言った。
「生きている子を
初めのほうの女に与えよ。
決してその子を殺してはならない。
彼女がその子の母親である。」

全イスラエルは、
王が下したさばきを聞いて、
王を恐れた。
神の知恵が彼のうちにあって、
さばきをするのを見たからである。

列王記第一3章(22)23~28節