さて、
主の霊はサウルを離れ去り、
主からの、わざわいの霊が
彼をおびえさせた。

サウルの家来たちは彼に言った。
「ご覧ください。
わざわいをもたらす、神の霊が
王をおびえさせています。

わが君。どうか御前におります
この家来どもに命じて、
上手に竪琴を弾く者を
探させてください。
わざわいをもたらす、
神の霊が王に臨むとき、
その者が竪琴を手にして弾くと、
王は良くなられるでしょう。

サウルは家来たちに言った。
「私のために
上手な弾き手を見つけて、
私のところに連れて来なさい。」

家来の一人が答えた。
「ご覧ください。
ベツレヘム人エッサイの息子を
見たことがあります。
弦を上手に奏でることができ、
勇士であり、戦士の出です。
物事の判断ができ、
体格も良い人です。
主が彼とともにおられます。」

サウルは使いを
エッサイのところに送って、
「羊とともにいる
あなたの息子ダビデを、
私のところによこしなさい」
と言った。

エッサイは、
ろば一頭分のパンと、
ぶどう酒の皮袋一つ、
子やぎ一匹を取り、
息子ダビデの手に託して
サウルに送った。

ダビデはサウルのもとに来て、
彼に仕えた。
サウルは彼がたいへん気に入り、
ダビデはサウルの道具持ちとなった。

サウルは
エッサイのところに人を遣わして、
「ダビデを私に仕えさせなさい。
気に入ったから」と言った。

神の霊がサウルに臨むたびに、
ダビデは竪琴を手に取って弾いた。
するとサウルは元気を回復して、
良くなり、
わざわいの霊は彼を離れ去った。

サムエル記第一16章14~23節

・補足・
※少年…ダビデが血色の良い、
姿の美しい少年だった(17:42参照)