おはようございます。本部の “思無邪(しむや)”です。
“Hくん”は、中1の夏期講習会から育英ゼミナールに入校した、生徒番号0815102の卒業生です。
中2の冬期講習会だけが休塾でしたが、そこを除くと、ほぼ2年半、通塾してくれました。
欠席もほとんどなかったと思います。
中3の時に、学校で友達と喧嘩をして、怪我をして1日か2日休んだだけだと記憶しています。
決して真面目な生徒ではありませんでした。
塾を抜け出して、“たこ焼き”を買いに行き、こっぴどく叱られたこともありました。
でも、やる時はやる男で、授業中は意欲的に取り組んでいました。
中学校が違う生徒とも塾で仲良くなり、ライバル心むき出しで勉強していた頃もありました。
そんな“Hくん”、第一志望の高校は受験しませんでした。
合格する可能性はあったのですが、お母様も交えて面談を繰り返した結果、万が一のことを考えて、
第二志望の高校を受験して、みごと合格しました。
その時、“Hくん”は約束をしてくれました。
『進学した高校で、1番をとる!』と。
高校進学後も、数回、塾に顔を出してくれていました。
私は、『しっかり勉強してるか? テストの結果はどうだ? 1番はまだか?』と、毎回質問していました。
答えは、毎回、『もうちょっと待ってください。でも数学は1番をとりました!』というものでした。
結局、約束の1番はとれなかったようです。
大学も、第一志望の大学には行かず、地元の大学に進学しました。
でも、そのお陰で、“Hくん”は、育英ゼミナールに帰ってきてくれました。
今度は、“非常勤講師”として。
そして、頑張ってくれました。しかも、長期間後輩達の指導に、全力であたってくれました。
時には、熱意のあまり、生徒に『こわい。』と言われたこともありました。
でも、“Hくん”は、自分のスタイルを変えませんでした。
それは、『本当の数学の力をつけてあげたい!』 という信念があったからだと思います。
その“Hくん”が、最近、目標を達成しました。
鹿児島県公立高校の教員採用試験に合格したのです。
来春からは、高校の数学の先生です。
合格が決まり、“Hくん”は報告にきてくれました。
報告を聞き、言葉はあまり交わしませんでしたが、しっかり握手をしました。
とても印象に残る握手でした。
1~2秒の握手の間に、これまでの“Hくん”のことがたくさん頭に浮かびました。
いろんな挫折や苦労を重ねながらも、目標に向かって伸びていたんだなぁと。
これから、自分の経験を活かして、社会に貢献していくんだろうなぁと。
心からうれしく思いました。
大きなことを成し遂げる人には、
大きな苦労が用意されている そうです。
その苦労から逃げずに、1つ1つクリアしてきたからこそ“Hくん”は目標を達成できたのです。
これから、“Hくん”は、何百人、何千人の高校生に数学を指導していくことでしょう。
その中から、“Hくん”の影響で、数学の道・教員への道に進む人も出てくるでしょう。
『塾の仕事を続けてきて良かった。』
とつくづく思える瞬間でした。
教育に携わると、感動がいっぱいあります。
やっぱり、この仕事はやめれません。