たった今、知人とあるイタリア料理屋に行ってた。
俺の席の所で子供を抱っこしてあやしてるパパが居た。
ふと見たら…

事務所は違うがある知り合いの後輩芸人さんだった。
たまたまその人の話をミヒマルみっくんとしたばっかりだったから偶然性に驚いた!
奥さんと子供さん二人でご飯をたべて居た。

しかも、何やらバースデーケーキが運ばれて来たみたいだ。
たまたまのたまたま、奥さんの誕生日が近かったみたくお祝いしていた。

俺はふと思った。
「ここは、先輩らしく…こっそり奢ってカッコつけよう!そうだ!俺は芸能界の人間だ!そう言う世界なんだ( ̄^ ̄)!どうだ!カッコいいだろう!」

そんな事やったことも無いのに…やってみようと思った!だって余りにも幸せそうで偶然で何かしてあげたかったのだ!しかし、そんなことに慣れて居ない俺。
迷っていたら…その後輩芸人さんが
「しまった…俺の財布忘れた_| ̄|○。誕生日にごめんね!!」

決めた!

俺が出す!

俺は先輩だ!!

そこで、店員を呼んだ。
外国人の店員さんだ。
日本語もかなり喋れる人だ。

「…(囁き声で)すいません、後ろのテーブルの会計…ここのテーブル付けて下さい。あっ、後輩なんですよ。奥さんのお祝いなので…」
なんて、かっこ良いんだ。
その外国人の店員は言った。

「スイマセン、チョウドデンピョウヲワタシタトコロデス。ツイカデ、ドレッシングタノマレマシタ。」

「…んーと、上手いこと伝票返してもらってみて下さい。俺が先輩なんで会計俺で…」

「…ハイ。
…デハ、センパイカラノオイワイダトツタエマス。」

ああ、なんてカッコいいんだ!

しかし、そのほんの数秒後…その後輩芸人家族が

「あ、お先に失礼します!」
やばい!間に合わない!

ばっとさっきの店員さんを見た。頷いている!よし、黙って会計済ませてるなんてカッコ付け過ぎだから…敢えて言おう!
よし…

「あ…ちょっと待って!ほら、誕生日祝いでしょ?ここは俺が出すから!待って!
だって…財布忘れたんでしょ(^_-)-☆!?」

「えええ!聞こえてたんですか?!悪いです!悪いです…そうですか…スイマセン!ごちそうさまです!ありがとうございます!」
礼儀正しくお礼を言ってくれて…奥さんなんか何度もお辞儀してくれて…

「まあ、まあ( ̄^ ̄)」

その後輩芸人家族はにこやかに帰って行った。

まあね…芸能界とはこういうものだからさ(^_-)-☆ははは!と。



さて、俺達もご飯食べおわって…お会計と。


その外国人店員さんが伝票持って来てくれて…いくら位かなぁ…とドキドキして見たら…

ΣΣ(゚д゚lll)!!!!


…俺らのご飯代以外の伝票を見たら…



「ドレッシング1200円。以上。
ΣΣ(゚д゚lll)!!?!」
え?
えええ??

そこで店員さん。

「コチラ、センパイカラノ、オイワイダトツタエマシタカラ(^_-)-☆」

おお…

おいΣΣ(゚д゚lll)!!!!
まてまてまてまて!!


俺、あんなおっきいこと言って…

あんなにお礼言われて…


ドレッシング1200円だけ奢ったってことかよ∑(゚Д゚)?!

全部出したみたいに言って…


その後輩芸人さんの奥さん…普通に払ったって事かよΣΣ(゚д゚lll)!?!



…もう…ダサい。ダサすぎる…。

もうやだ。

やだやだ。

で、焦ってさっきの後輩芸人に電話したら…


「いや、あの店員さんが話わかってなかったんだなぁと思いまして😆!でも、ドレッシングありがとうございました!!」

もう…恥ずかしい…慣れないことするもんじゃない…。

何と無く店員さんに言ったら…

「デモ…ドレッシングッテイイマシタシ…」

すぐさま、他の店員さんが謝りに来てくれて…駐車場代金サービスします…と。


ま、そりゃ、海外の方に…なかなか芸能界のお決まりごとなんて分かるはずがないし…俺も聞こえない様に言ったわけだから…仕方が無いけど…


何よりも恥ずかしいよ…おれ。

泣きたいよ。クズな男だよ。泣きたいよ。


俺、穴に入って出てこないことに決めました。

モグリモグリ😖。