先週から桜の見ごろになってきましたね いかがお過ごしでしょうか?
美しい季節ですが、新しい環境に慣れなくて、大変な思いをしていらっしゃる方もおられるかもしれませんね。
今回は、いろんな思いを抱えて苦悩する心について書いて頂いたエッセーを、ご紹介したいと思います。
繊細な気持ちの描写を、味わってみて下さい。
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憂鬱な朝、カーテンを開くととてもよく晴れ渡っていて青く明るい空。
心の中の状態とは対照的に爽やかな気候。
私は今日も、朝からそこへ行かなくてはならない。
行っても何も楽しいことなど無い。
長い時間を何とかやりくりして過ごすだけだ。
建物の中に入ると、下駄箱の1つに自分の名前があり、慣れた手順で必要な最小限の動作を行う。
そして、自分が普段過ごさなければならない部屋へ入ろうと、そこへ向かう。
その部屋に近づくと、中から何人かの楽しそうな会話の声が漏れてきている。
明るい笑い声が頻繁に窓ガラスを小さく響かせる。
わたしの心がぎゅうっと圧迫される。
私がそこへ入っていったらどうなるのだろう?
会話が途絶えるのだろうか?
ということは、笑い声も止むのだろう。
私をチラっとみて、何人かがそれぞれ黙ったまま目を合わせて嘲笑しているかも知れない。
私が座るべき椅子に掛けようとして、いつもと少しも変わらない動きをするのを目で確認しながら、再び会話を続けようとするのだろう。
誰も話しかけて来ない時間が当然のようにゆっくりと流れていく。
東側の窓から見えていた朝日が、反対側の出入口のドアの隙間から射し込んでくるようになれば、開放される時間は近い。
それまではいつも長い。
その間、私語を慎まなければならない時間は、何ともありがたいものだ。
この部屋から全員で、どこか別の場所へ移動しなければならないという状況は、困る。
誰でもいいから、2人ペアになって何かしなければならないと言う状況は、甚だ困る。
どうして毎日こんなところへ来なければならないのだろう。
どうして私はこんな風になってしまったのだろう。
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いかがでしたでしょうか?
身につまされる方も、少なからず、いらっしゃるのではないかと思います。
あった、ある、なりかけてる、と感じていらっしゃる方、あなたのお話をお聴かせ下さいませんか?
そして、人生の転機を探しましょう。