白神山地へ | Tiffany's diary **

白神山地へ

前の週に大雨があったようで、
リゾートしらかみの一部区間が土砂崩れの影響で運休とのこと。
目的地の十二湖駅がどんぴしゃで、取っていた乗車券は泣く泣く払い戻しとなってしまいました。
日本海の絶景、津軽三味線の生演奏、不老不死温泉、そして青池、、
悔しいけどまた来る理由になったか、と。

ですが、諦めの悪い私は別ルートで白神山地へ。
弘前を経由し、バスでマザーツリー方面を目指します。

残暑の白神山地はバッタとトンボの王国でした。
バッタがまあよく飛ぶのです、こんなに長距離飛行するなんてね。
とにかく蝶や蛾でなかったのが幸いです。
運動不足の私にとっては想像よりちゃんとしたトレッキングでした、
ぜーはーして山を登り下り、開けた先にきらっきらの川が現れた時は達成感で感動。
あちこちから湧水が溢れて虹を作る。汚れた靴を洗い落としてみる。
心に満たすは単純に水だ。な。 by 朝顔
記念に白神山地のブナの木でつくられたスプーンとフォークをお土産に買って帰りました。
こういうお土産に弱いね、
きっとベルリンに行ったらベルリンの壁の欠片で出来たマグネットを買うんだろう。
でも貝殻で作られた船とかひょうたんに顔が書いてあるやつとか絶対買わないけどね。
どこで売っているのやら。
物によるってことですね。

sirakami


別ルートで向かったおかげで、行く予定のなかった弘前を観光をすることが出来ました。
ただじゃ終わらせません。
かわいいりんごマークのついたレンタルサイクルがあったので、
それを借りて街中をサイクリングする事にしました。
街探検って楽しい。
洋館や教会や弘前城、奈良美智のわんこ、出身が弘前なんですね。
とても小奇麗な地方都市です。
弘前市役所の威圧感がすごかったんで調べたらやはり前川國男の設計。
綺麗な洋館よりこっちの方が興味が湧く。
建築をやっている人の殆どがそうなるのだと思うけれど、
装飾的な建物にあまり魅力を感じなくなるのが不思議。
建築を勉強するまでは城も寺院も大好物だったのにね。
やっぱり三大巨匠等が作った近代建築の基盤ありきで学ぶからなのかな、あぁ偉大。

nara


夜は弘前市内にある津軽三味線の生演奏が聴ける居酒屋さんで、青森の郷土料理と地酒を堪能しました。
帆立を玉子と味噌で味付けをして貝殻の上でふつふつ焼く帆立貝焼に日本酒がよく合います。
初めての津軽三味線はロックだな、といった印象。東北のソウルを感じました。
安っぽい表現で申し訳ないのですが、本当にその通りなのです。
演奏されていたのは、津軽三味線の大会で優勝された方とそのお弟子さんだったのですが、
簡単に聞こえるフレーズも実は難易度が高かったり、解説付きで初心者にも優しかったです。

sake

実はひとり居酒屋はこれが初めて、どきどきのそわそわものでしたが
お酒を飲んでしまえばこっちのものですね。
ほろ酔いの帰り道、信号待ちで演奏者の方と隣り合わせになったのですが、
声をかけることは出来ず、こんな所でも消極的なんだと我ながら感心しました。
そこそこ度胸はあるのに、対「人」には弱すぎる私でした。