十和田へ | Tiffany's diary **

十和田へ

夏休みには青森旅行を楽しみました。
久しぶりの一人旅、初めての本州最北端にわくわくして思わず鼻息が荒くなります。

東北新幹線の八戸で下車し、レンタカーに乗換えて向かう先は十和田市現代美術館。
開館当初から建築雑誌に度々登場していたので、行きたくてうずうずしていた場所です。
西沢立衛の設計。
重厚感はなく、流行の白く軽い建築、街に開くことをメインに考えられた美術館。
いくつかの作品は入場料を払わなくても見ることができるのです。
これがあるだけで街の品格が上がるよね。建築が街の一部であるという事を再確認しました。
お気に入りはロン・ミュエクの巨大彫刻で、呼吸をしていても不思議でないほどリアルなもの。
日本で個展があったら是非行きたいな、きっと森美術館辺りに来るのではと期待。

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そこから奥入瀬渓流を通って青森市を目指します。
十和田に因んで懐かしのスーパーカーを聴いてみたり。
んーやっぱりいいなスーパーカー、独特の爽やかさ。
一概に言えないのだろうけど、寒い地域出身のアーティストって倦怠感というか、客観的というか、
何とも言えない諦めのような空気があるような気がします、しませんか。

途中道の駅で見つけた茹でたてトウモロコシを運転しながら野生児のように頬張り、
むせて危うく事故にあいそうになるという。ほんと間抜けな死に方しなくてよかったです。
運転中のトウモロコシは危険。
それにしてもおいしい。
甘さランキングをつけるのならトウモロコシの甘さが一番ですね。

星野リゾートのラウンジにもお邪魔して、幸福林檎のミルフィーユというかわいらしいケーキを頂きました。
パイと輪切りんごが層になっていて
もの凄く食べにくくはありましたが、幸福になれる予感がひしひしと、
するとかしないとか。

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時間はなかったのですが、三内丸山遺跡にも、どうしても栗ソフトが食べたくてちょっとだけ寄りました。
どうも食べ物の話ばかりですが、私の旅の原動力は建築と食い意地なのであしからず。
普通のソフトクリームと明らかに違うのが形、ケーキのモンブランみたいなの。
これは形状の加点に助けられて、ご当地アイスクリームの中では上位に上がりました。

食への寄り道が多かったですが、次なる目的地は青森県立美術館。
こちらは青木淳の設計。
雑誌で見ていたより重厚感があることに驚きです。
白い建築という点では、十和田市現代美術館と同じなのに、
レンガを塗装としているだけでこんなに違いが出るのですね、素材って大事。
そしてやっぱり重厚感のある圧倒的な建築が好きだなあ。
高すぎる壁もこれだけ大きいと気持ちがいいです。
青森犬も想像以上に大きかった。発育不足な私と比較すると一層際立つのです。
大きいだけでなく、細部もこだわり抜かれた青木ワールドが広がっていました。
でも流石にトイレに響くシャッター音は怪しいよね。
開催中だった「美少女の美術史」これもなかなか。
均整のとれた顔って思わず見とれてしまいますよね。
美男美女ともに大好物ですが、この展覧会はまた一味違う、
浮世絵からフィギュアまでそれはそれは幅広く展示されていて、
「美少女」に対するアプローチの仕方がおもしろくて退屈にならないいい展覧会でした。

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不思議なものが多い現代美術館。
真剣に観ていたら芸術ってものがわからなくてパニックを起こします。ついでにイライラします。
私なりの楽しみ方は、作品を見て、自分でタイトルを付けて、答え合わせをする。
という地味な遊びをしたりしています。
誰かとやると意外にもり上がるのでおすすめですよ。