梅雨の真っ只中ですが、気温がかなり上がってきました。
梅雨の時期は頭が痛い、腰や膝などの関節が痛いなど身体の不調が目立ちます。
この症状を『気象病』や『天気病』と呼ぶそうです。
低気圧によって関節にある袋や血管が膨張して痛みを出す、気圧の変化に身体が対応できず神経系にストレスをかけてしまうことで発症するなど言われています。
神経系のストレスなどもあるので、無理せず余裕がある時はリラックスして身体の不調を整える機会を設けましょう✨
関節痛の中でも『腰痛』はこの季節出る方も多いと思いますが、他にも様々な疾患があります。
『腰椎椎間板ヘルニア』『腰椎分離症』『腰椎すべり症』など聞いたことがあると思います!
その中でも今日は『腰部脊柱管狭窄症』についてお話しします。
脊柱管狭窄症とは、その名の通り脊柱管という背骨の中にある管を通る神経や神経の中を通る血管を何らかの原因で圧迫してしまうことで発症します。
神経を圧迫する原因
・加齢により背骨を支える靭帯が分厚くなる
・腰疾患からなどによる背骨の変形
・腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症によるもの
・背骨の近くの腫瘍
他にも様々あります。
症状は主に腰痛、下肢の痺れや痛みで、排尿・排便障害などを生じることもあります。
腰椎椎間板ヘルニアで現れる症状と似ているところもあります。
脊柱管狭窄症とヘルニアの違いとしては、典型的な『間欠性跛行』が特徴です。
間欠性跛行とは、歩いていると足腰に痺れや痛みが生じますが、座ったり前に屈んだりすることで楽になる歩行のことを言います。
これは、真っ直ぐ立つ、歩くと神経が何らかの原因によって圧迫されるからです。
屈む、座るなど背骨を丸めることで神経の圧迫が解放されるので症状が軽くなります。
圧迫される神経によって名前が違い、馬尾型(神経が束になっている部分の圧迫)と神経根型(束になった神経から枝分かれする神経の根本)があります。
排尿・排便障害は脊柱管狭窄症の中でも重度の馬尾型でみられます。
治療方法も原因に合わせて様々で
・分厚くなった靭帯を切る
・骨の変形で圧迫している部分に穴を開けて神経の通り道を作る
・背骨を金具で固定するなどがあります。
靭帯、骨などの変形の場合は神経の通り道を作ってあげます。
内科疾患から来るものであれば、その疾患に対して治療をします。
ここはあくまで専門の医師ができる話👨⚕️
僕たちには何ができるだろう…
それは『筋力、柔軟性低下による症状の悪化を防ぐこと』だと思います。
実際に運動療法による症状改善例はいくつもあります。
まずは柔軟性の低下。
筋肉の柔軟性の低下はあらゆる悪い姿勢に関係しています。
例えば、腸腰筋の柔軟性が低下していると腰椎前弯が強くなり、より背骨に圧力をかけてしまい症状を悪化させてしまいます。
寝る、座っている姿勢が多くなるので腸腰筋が働く機会が減り柔軟性の低下につながります。
腰痛→歩けない→座るor寝る→腸腰筋が硬くなる→症状の悪化→もっと歩けなくなる
このようなサイクルに陥ると、なかなか抜け出せなくなってしまいます。
まずは使わず硬くなった筋肉を伸ばして刺激を入れてあげましょう!
そしてもう一つの筋力低下。
筋力低下は背骨や骨盤を支えることができなくなります。
腰・股関節周りの不安定性がより腰に負担をかけてしまいます。
先ほどの腸腰筋と逆のお尻についている大殿筋も骨盤を支える筋肉の一つです。
脊柱管狭窄症は真っ直ぐ立つと症状が出るので、つい腰を曲げた姿勢になりがち。
そうすると大殿筋は伸びっぱなしになってしまい、いざ骨盤を支えないといけない時に力を発揮できなくなってしまいます。
これも先ほどの負のループへの入り口になりかねません。
あくまで代表的な筋肉であり、他の原因の場合も複数あります。
筋力・柔軟性低下、この2つを解決するにはどうするべきか。
まずは立つ、歩く機会を増やしましょう!
痛いのに?と思う方もいるかと思います。
しかし、姿勢がすでにかなり悪くなっている方はトレーニングやストレッチをする方が相当難易度が高くなります。
自分の体重を支えて歩くことで筋肉に刺激が入り、少しずつ本来の機能が回復してきます。
まずは家の外に出るだけでも構いません。
次は一つ先の電柱まで、次は近くの交差点まで、と休憩をしながらでも良いので歩いてみましょう!
何かのついでではなく、歩くことを目的としたトレーニングだと思って歩いてください!
あれ、この症状🤔と思い当たる方
このブログを読み切ったら当院へお電話ください!
また、手術後うまく身体が戻らない方は一度当院にご連絡の上お越し下さい✨
原因がわからない痛みとはおさらばしましょう!
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