今回は、私の地元・高知県の

香美市立美術館の企画展

 

時空を超えて

ー中村博から織田信生・山﨑道へー

 

の記録。

 

 

 

こんにちは♪

アートセンスゼロなのに

なぜか美術館巡りの楽しみに目覚めた

アラフィフ独女のkayonceです。

 

 

 

 

 

こちらの美術館、

企画展の会期中の

毎週日曜日14時から

学芸員さんによる

作品解説があるので、

 

今回もその時間に合わせて

行ってみました。

 

 

 

  高知の戦後アートをリードした画家と、その生徒さんである二人の画家の企画展

 

 

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こちらが企画展のチラシ↓

 

 

 

 

今回の企画展は、

こちらの美術館が収蔵している

中村博氏の作品と、

 

その教え子である

織田信生氏・山﨑道氏の

三者の作品を展示する

 

という企画展。

 

 

 

 

  高知の戦後アートの指導的画家・中村博氏

 

 

まずは、

中村博氏の作品鑑賞から。

 

 

中村博氏は、

高知県の戦後のアートシーンで

指導的な立場にいた方だそうで、

多くの画家を育ててきたそうです。

 

その生徒さんの中でも

織田信生氏・山﨑道氏のお二人が

結びつきが強かったらしく、

 

現在も、中村氏の意志を受け継いで

中村氏のアトリエ(画塾)を

運営されているとのこと。

 

 

 

今回の企画展のタイトルは、

中村氏の思いが時空を超えて

今に伝えられながら、

次の時代も育んでいることを

紹介すべく、

名づけられています。

 

 


 

中村博氏は明治37年高知市生まれ。

当時の第一中学を

(今の追手前高校なので、ある意味先輩)

を中退後に、上京し、

 

東京で絵画の基礎知識を

学ばれたそう。

 

さらにその後、渡欧していて、

三年間ヨーロッパ各地を歴訪。

 

その際の滞欧作が

入選したりしています。

 

 

この時代に、

絵画の道に進むことや、

上京すること、

さらには欧州に行けるなんて、

 

お金持ちだったんでしょうね~。

 

 

 

中村博氏は、

高知のアートとしては

高知県展の創設にも

尽力されたそうです。

 

さらに、

自身のアトリエを開放して、

子どもや美大受験生にも

指導するなど、

教育者でもあったそうです。

 

 

昭和55年に75歳で

永眠されています。

 

 

 

そんな中村博氏の

バラの花の作品。↓

 

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そして、建物の絵。↓

 

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左の絵は、

まだ若かりし頃の絵だそう。

 

すでに十分見応えのある絵です。

 

 

 

左の絵は、

欧米に絵を学びに行った時に描いた

セザンヌの家の絵。

 

 

こちらさらに拡大↓

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この絵自体も、

セザンヌっぽい描き方。

 

 

 

 

こちらは中村博氏の、

マティスとかキュビズムとかに

影響を受けながら

チャレンジしていった頃の絵だそう。↓

 

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この3つの絵画は

同じ静物の絵なんですけど、↓

 

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左の絵から段々と

マティス化?していって、

右の絵がその最終形態。

 

おもしろいですね。

 

 

 

先週のゴールデンウイーク中に

京セラ美術館で

キュビズム展を見ていたので、

 

この作品も

キュビズムの影響を

受けている絵なのかな?

なんて。↓

 

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その中でも

私が好きな作品がこちら。↓

 

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キュビズムっぽさと

クラシカルな雰囲気もあって、

何とも言えない奥深さというか、

独特な世界観が好きです。

 

 

 

 

  高知新聞で好評だった織田信生氏の高知の風景の絵画・版画作品

 

こちらは、

中村博氏の生徒さんの

織田信生氏の版画。↓

 

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高知新聞に連載されていた

高知の各地の風景の版画と

本人筆の文章による

コーナーがあったようで。

 

 

今回の展示では、

この版画での連載の第2弾だった、

同じく郷土の絵画による連載として

掲載された作品が

数十点展示されていたんですけど。

 

その絵はなんか、

私は特に好みではなくて。

 

 

 

でも、この最初の連載であった

版画シリーズの絵が

資料として

展示室に置かれていたので、

 

それを見ていたら、

版画の方に惚れました♡

 

 

 

 

私の田舎(旧:東津野村)の

風景も版画作品があって、↓

 

 

 

懐かしく感じながら

拝見できたのも良かったです。

 

 

 

 

織田信生氏は昭和23年生まれ。

 

現在も

グラフィックデザインや

絵画制作、指導をされています。

 

 

そんな織田信生氏が

恩師の山﨑道氏について

語った記事があって、↓

 

先生のおけいこには、

受験勉強だけでなく、

その先のこと、

それ以前のことも含まれていた。

絵は習うものではなく、

学ぶものだという姿勢を

身に付けさせながら、

受験勉強を教える。

一人一人、段階に応じて、

その人にとって

一番大切なことを教える。

教え過ぎないように

注意深く教える。

昭和56年8月8日高知新聞

 

 

 

かつて学校教育に携わり、

今も英語学習指導をしている私は、

 

教育者としての

山﨑道氏について、

生徒である織田信生氏が

洞察しているこの言葉に

今回とても感動しました。

 

 

 

 

  山﨑道氏の抽象画作品に引き込まれる

 

こちらは、

中村博氏の別の生徒さんである

山﨑道氏の作品。↓

 

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抽象画って言うんでしょうか?

 

具象がまったくない、

グラデーションの絵画なんですけど、

 

私はどの作品も大好きです。

 

 

 

このグリーンからイエローの色彩、好きです♡

 

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作品からくり抜かれたものが

もう一つの作品、

みたいなこの構成。

 

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ロスコ好きなら

絶対好きになりそうな作品♡

 

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小さめサイズの作品も。↓

 

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こういうの見ると、

(お家に飾りたいな~)

と思っちゃいます。


 


 

ということで今回は、

香美市立美術館の企画展

 

時空を超えて

ー中村博から織田信生・山﨑道へー

 

の鑑賞記録でした。

 

 

 

 

最後まで見てくださり

ありがとうございました^^

 

 

アート鑑賞好きの方と

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