《つづき》
「ボク、6月にバンコクに行くことにしました。」っと会社のコーハイくんが言ってきたのは、5月末のことだった。
彼とは昨年9月・今年1月と2回に渡って一緒に訪タイをしている仲だ。
(さらには単独で3月にも訪タイしている。ボクのジャカルタへの誘いを断って。)
9月の時が彼の“初めて”だったんだけど、そこで運命的な出会いを果たしている。
某カラオケ店のノンオフ娘;Cちゃん。
すっかり心を奪われてしまったコーハイくんは彼女との関係を深めることにせっせと精を出し、今ではお店のママさん公認で(ノンオフ娘にもかかわらず)店外デートを認められるまでになっている。
とはいえ、ボクらの会社のサラリーなんかタカがしれてるから、思い立った時に訪タイするワケにもいかない。
おそらく、ようやく資金繰りの目途がついたのだろう。
「Kさんもご一緒しませんか?」
まぁ、いつだって外遊はしたいんだけどね。
今のコーハイくんと一緒に訪タイしたところで、日中は彼女とデート三昧なんだろうからボクとの接点はごく僅かしか確保できないだろう。
とはいえ、彼がCちゃんと毎日のようにLINEしているように、ボクもAちゃんとは(LINEを通じて)着実に関係を深めている最中だ。
『次回は7月に・・・』とは話しているけど、前倒しで6月にも会いに行ったらきっと喜んでくれるだろう。
とりあえずコーハイくんへの返事は保留にして、ボクはAちゃんにLINEメッセージを送った。
『6月の中旬にバンコクに行ったら、会ってくれるかな?』
結果はOK。
それはそれは喜んでくれた。
「私、仕事が始まる前なら会えるよ。で、一緒にお店に行くの。ドーハンっていうのかな?」
『じゃぁ、ゴハンでも食べに行こうか。』
ははは。
同伴なんて言葉を知ってるんだ。
まぁ、他のお客さんとも同伴した経験があるってことなんだろうけど、そこは気にしても仕方がない。
仕事的には1日しか有給は取れないけど、まぁいっか。
2泊3日の強行日程でGOすることにしよう。
早速Airチケットの確保に動くと、いい感じの時間帯のタイ国際航空(以下、TG)直行便が往復5万円前後で手配できそうだった。
即、GET。
しかし・・・同伴か。(笑)
ボクは(出張を除けば)日本では全くと言って良いほどアソばないし、キャバクラに至っては過去一度も足を踏み入れたことが無い。
ましてや銀座とかで有名な高級クラブなんてテレビでたまにお目にかかるくらいの別世界だ。
そのボクが同伴なんてモノをする日が来るなんて、今まで想像すらしたこと無かったよ。
はてさて、Aちゃんがボクを未知の世界へと誘い、新しい扉に招き入れてくれるのか、楽しみでもあり不安でもあり・・・
ん?
待て待て。
考えてみたら、海外でだったらカラオケやラウンジ他で働くコと仕事前に会って食事したり、仕事終わりまで待っていて一緒にアソびに行ったりとかって何度もしてるな。
ふむ。
“同伴”って言葉を使ってなかっただけで、同伴もアフターもフツーに経験してることだったわ。
うぅ~む・・・何を浮かれていたんだか・・・・・・^^;
《つづく》
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