いや、それにしても今回の機内映画はアタリだった。
その名も「ジャージー・ガール」!!
ネットで調べても機内誌で調べても、この映画は復路で上映されることになっているのは、まぁご愛嬌でしょう。なんてったってNWだし。(ちなみに、復路も同じ映画が上映された。)
でも、ホントに良い映画だった。ボクにとって、久々のヒットだったかもしれない。
観てない皆さんは機会があったら是非・・・
さて、NW27便は定刻より20分ほど早くバンコク/ドンムアン空港に到着した。
幸先いいぞ!っと思ったのもつかの間、タクシースタンドの大混雑にしてやられる。
結局、ラチャのサイアムビバリーに到着したのは日が変わった0時25分であった。
それでも前回のノース利用時なんか1時間近くもディレイしたのだから、全然マシな方。
チェックイン・セイフティボックスオープンをつつがなく済ませ、0時45分にはタクシーを拾っていた。
目指すはスクンビット・ソイ4/通称Nanaだ。
普段ならさっさとペップリーはサイアムホテルに直行するのであるが、鬼畜仲間である同期のN氏に感化され、「パタヤでしかGOGO-BARには行かない」宣言も忘れ、Nanaへと向かうボク。
「バンコクのGGBなんて!」っと小バカにしていたのもどこへやら、R2のレベルの高さにすっかりヤラれてしまっているのである。
Nana到着は0時55分。即R2に入店。
N氏情報では2時がクローズタイムだとか。よしよし、まだ1時間以上あるぞ!
かぶりつき後ろの好シートをゲットし、コーラを注文。
タバコに火を点け、品定めを始める。
時間が遅いだけに、前回気になった**番も**番もみあたらないけど、ステージにはまだまだたくさんのダンサーたちが音楽に身を委ねている。
さぁってっと。ペイバーするとしたら・・・っとその時、明らかな締めの音楽とダンサーたちの嬌声が店内に響き渡る。
うっそぉぉぉぉぉぉ!!コレってもしかして!??
なんと入店から10分、1時5分にクローズしてしまったのであった。(+_+)
ダンサーの中には「あたしとホテルに帰る?」なーんて声をかけてくれる娘も居たが、初日から妥協するのもイヤなんで、ノーチョイス。
Nanaホテル前の駐車場あたりにもお姉さんはたくさん居るが、どーもどの娘もどの娘も元オトコの方のように見える。
うぅ~ん、NanaをホームグラウンドとしているN氏ならまだしも、ボクにはちょっと冒険が過ぎるかな。とっとと退散することとしよう。
へっへーんだ。ボクにはまだサイアムホテルがあるもんね!
Nanaに打ちのめされたボクは2分で気を取り直し、再びタクシーへと乗り込むのであった。
1時半を回ったサイアムホテルはナカナカの盛況ぶり。
最近のレベルの凋落振りをいつも嘆いてはいるものの、それでもまた足を運んでしまうのは結局ココが好きだからなんだ。(っと言いつつチョイスはほとんどしないんだけど。)
そこかしこで展開される恋愛ゲーム・駆け引きを横目に、早速カニチャーハンを食す。
目線を合わせようとする娘の視線を軽~くかわし、さりとて自分から目線を合わせたくなるほどの娘にも出会えず、いつもの通りまったりと時が流れていった。
そんな中でも、ちょっと気になる娘が一人。
以前から時々サイアムで見かける彼女。
いかにも日本人好きしそうな顔立ちとプロポーション。(プロポーションはわかんないか。)
決まったシート・決まった友人たちと一緒にいるのだが、なかなか席でじっとしては居ない。
実は、ずっと気になっている娘ではあった。
気になるからといって特に声をかけるわけでもなく、目線を合わせようとすることもせず、いつも通りのサイアムの過ごし方をするボクであったが、ここであることに気付く。
「そういえば、前にココでピックした時もノース利用だったな。」
そう。NW利用の場合は選択肢が著しく限られてくるので、ここで妥協しないと今日は食いっぱぐれるコトになるのだ。
店内に見切りをつけ、表の方々の品定めにうつるボク。
雨季だけあって、雨こそ降っていないものの空は稲光に彩られている。
それにしても、なんで光はみえるのに音は聞こえないのだろう?実に不思議だ。
表の娘は比較的積極的だ。
ただ、そこに立っているだけで何人もの娘たちが声をかけてくる。
アヤしげなタイ人のオトコまでが声をかけてくる。
「もし、なんならオレが代わりに交渉してやろうか?」
あいにく自分で交渉できないわけではない。乗り気になる娘が見つからないだけだ。
時計をみると既に3時半を回っている。
深夜だというのに気温は30℃を軽く越えているだろう。
ふと表の、あのまとわりつくような空気に不快感を覚え、ホテルの中へと戻っていった。
ホテル・フロント前のシートに身を預けると、不意に脳みそが宙に浮くような感覚に包まれる。ヤバい。落ちそうだ。
「大丈夫?」
そんな表情を浮かべて彼女が、前から気になっていた娘がボクの顔を覗き込む。
明らかに落ちていたボクは何の反応も返すことができずに、ただボ~っとしていた。
4時ごろ、ようやく復活して表に出ると、ちょっとヤンキーがかった若くてカッコいい兄さん(日本人)が彼女に声をかけていた。
しばらくの会話の後、諦めて立ち去ると、すかさずだいぶ年のいったおっちゃんが声をかける。
立て続けに2件の交渉決裂シーンを、タバコを燻らせながら見ているボク。
じゃ、次はボクの番かなぁ・・・な~んて考えていると、彼女の方からボクの方に近寄ってきた。
「さっきの人たち、なんかしつこくて・・・」
流暢なニホンゴである。
『ニホンゴ喋れるんだね。』
「うん、パパが日本人なの。」
彼女の名前は**。
日本人の父親(**さんと言うらしい)とタイ人の母親との間に生まれ、現在27歳。
母親も中国系とタイ系とのハーフで、いろんな血の混じったエキゾチックな美人だ。
両親は6年前に交通事故で他界し、今は一人で暮らしているらしい。
「普段はガイドをしているの。まだ無免許なんだけどね。日本の夏が終わってオフになって、無免許の私には仕事が回ってこなくなってね。今はここで稼がなくちゃならないの。毎日サイアムホテルに来ている訳じゃないのよ。多くても週に2~3回。」
『でも、キミのこと前にも見たことがあるよ。ココで。』
「ホントに毎日来ている訳じゃないのよ。ねぇ、信じて。」
なんでこの娘はこんなことをボクに話すんだろう。
自分の付加価値を上げるために、同情を引いて出来るだけのお金をもらえるように仕向けているのだろうか。ダマしのテクを使っているのかもしれない。
それならむしろ、さっきみたいに言い寄ってくるヒトに吹っかければいいのにね。
でも、もしコレが演技だとしたら完璧だな。まったく違和感がないよ。
どことなく陰のある、薄幸な雰囲気を漂わせる**に、ちょっとだけ危険を感じながらも、その後の行動を共にすることとした。
「ホテルはどこなの?」
『ラチャダーのサイアムビバリーだよ。』
「じゃ、ウチから近いわね。そこから5分くらいのアパートに住んでいるの。この後はどうする?ウチにくる?それとも私がホテルに行こうか?」
(初対面で自宅に誘われたのは初めてだ。)
『じゃ、キミの家に行こうかな。』
(もしも美人局だったら?ま、財布には6,000B位しか入ってないし、全額ヤラれてもタカがしれている。)
そこはアパートというよりはマンションだった。
6階の、12畳くらいの広いワンルーム。
A先輩の体験談に、「タイ人のオキニが出来たとしたら、彼女の部屋には行かないほうが無難。結構生活臭が満ち溢れている(別に臭いというわけではない。何かこう、人生の縮図のようなものを見せられて考えてしまうわけだ)ので正直萎える。」っというクダリがあったが、なんとなく納得がいった。
雨季だけに、部屋の中には洗濯物が干してある。
家族や子供(!)、元彼(元旦那?)や友人との写真やプリクラが結構一杯ある。
セミではなく、タテヨコがほぼ同じ大きさのダブルベッド。
自ら“コスメチック好き”と言うだけあって、冷蔵庫の中身の半分近くは化粧品。
トイレには当たり前のように紙は設置していない。
“踏み込んではいけない。深入りしてはいけない”。
そんな感覚が肌を突き刺しつづける。
でも、それを悟られないようにリラックスした素振りを見せなければならない。
ある程度の時間が経てば、さすがに緊張感は解けてくるものの、一抹の違和感は最後まで消えなかった。
「ねぇ、S●Xしてから寝る?それとも眠ってからする?」
『なんか疲れてるかも。とりあえず寝よう。』
大きなダブルベッドの中で眠ろうとするのだが、妙な違和感からどうしても眠りきれない。(ウトウトはするんだけど、すぐに醒めてしまう。)
結局、たいして眠れないまま朝を迎えた。
↑
ブログランキング登録しました!!ご協力お願いいたします。