今日はレース検討でなく馬券作戦について書いてみます。
今度の土日からJRAは函館・福島・小倉の夏競馬・三場開催が始まります。三場開催は忙し過ぎて、小倉まで十分手が(頭が?)回らない私の場合、欲に駆られてたいした検討もせずに、馬柱だけ見て馬券を買ってしまうということがタマにあるのですが(これはダメです!)、しかし、こと小倉の芝1200については、血統だけ見て馬券を買っても、割と当たるという感触があります。これはすでに多くの方が意識されていることと思うのですが、それがビッグアーサー産駒狙いです。
去年夏の小倉開催は、阪神競馬場の改修にともなう玉突きで、6・7月の8日間だけでしたが、芝1200で3着以内に入った馬たちの父馬をアナログに調べると計44頭いますが、頻度(累計)が上位の馬名を挙げると以下のようになります。当然、天候や馬場、馬齢、クラス、出走頭数、等々も勘案すべきところですが、同一馬(重複)も含めてすべて無視します。
<父馬>
・アレスバローズ 5
・ミッキーアイル 5
・ビッグーアーサー 5
・モーリス 4
・キズナ 3
・カレンブラックヒル 3
・ロードカナロア 3
・ルーラーシップ 3
限られた範囲内ですが、おそらくここに小倉の芝1200mに適合する血統の一面が出ている気がします。
宮田式馬券術も当たると痛快ですが、血統馬券にも同じところがあって、時計など他の要素を一切考慮せずに決め打ちして、見事に的中したときのあの驚きと抜けるような心地よさは格別です。血統については雑な統計しかとってませんが、むかし小倉の芝1200でサクラバクシンオー産駒がおもしろいように馬券に絡んでいた(ような感じがあった)ので、ひょっとしたらその子のビッグアーサーの産駒も同じように走るのではと思いながら、データを追ってみると、父親ほどではないにしても、確かに来ている感じがあります。
競馬ラボの統計を見ても、上位に名を連ねています。2023年1月から2年余りのデータによると、小倉芝1200の全レースの種牡馬別ランキングの上位は、
ロードカナロア 14・16・ 5・ 91 勝率 11.1% 複勝率 27.8%
ビッグアーサー 13・10・ 9・ 93 勝率 10.4% 複勝率 25.6%
ダイワメジャー 9・ 4・11・ 71 勝率 9.5% 複勝率 25.3%
トーセンラー 6・ 0・ 2・ 15 勝率 26.1% 複勝率 34.8%
ファインニードル 5・ 3・ 5・ 38 勝率 9.8% 複勝率 25.5%
サンダースノー 5・ 2・ 0・ 17 勝率 20.8% 複勝率 29.2%
(小倉芝1200mの血統分析【2025年6月29日小倉11R】 | 競馬ラボ)
ビッグアーサーはご存じのとおり、現役時、2016年春のGⅠ高松宮記念、同年暮の国際GⅠ香港スプリントを勝った名スプリンターで、父親はやはり芝1200で無類の強さを誇ったサクラバクシンオーです。このサクラバクシンオー産駒が小倉の芝1200でめっぽう強かったのですが、それに気づいてから、小倉芝1200はサクラバクシンオー産駒を買えば、だいたい当たるというイメージが強く、仲間内でも経験上そのことに気づいていた人は多かったのです。ですから、その子のビッグアーサーの産駒も、おそらく小倉巧者(馬)ではないかと思って、馬券を買うと、まあまあの結果が得られるというわけです(ちなみに、ビッグアーサー自身は小倉1200を2回走って1・1・0・0です)。
今度の土日の小倉の芝1200の出走馬のデータはまだすべて入手していませんが、一つだけ、29日(日)11Rの佐世保Sの出走馬を眺めると、リシャールケリーが唯一のビッグアーサー産駒です。幸いなことに(?)前走、長休明けで⑧人気11着と大敗していて、今回は人気を下げそうなのでチャンスだと思います。重馬場が得意そうでもないので、心配な点もありますが、もし良馬場でレースができるなら、血統馬券が炸裂するかもしれません。しかも、ハンデ戦ですし……。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は重賞出走馬たちの追い切り情報を集めてみます。土日はまたがんばりましょう。